- ExxonMobil (EM) は去る7月、次世代バイオ燃料研究開発の SGI 社と光合成藻類を利用したバイオ燃料の研究開発で提携したと発表。両社の技術と経験を活かしてガソリンやデイーゼル燃料油に代替可能なバイオ燃料を開発、大量生産、実用化を図る研究投資をすることになりました。
- Chevron (CVX) は去る9月、① CO2 を地中に貯蔵する世界最大級のプロジェクトに着手すると発表しました。② 製油所での自家燃料に必要な蒸気を太陽光で作り出しているとのことです。
- R.D. Shell は太陽光発電プロジェクトを欧州で売却するなど、計画を遅らせていますが、日本の昭和シェル石油は極めて積極的で1000億円規模の新工場の建設を行うことを決定、サウジ等中東諸国への事業進出に乗り出す方針です。
- BP は食用以外の植物を原料にエタノールを生産する次世代バイオエタノール事業でエネルギー関連ベンチャー企業 (Verenium) と提携し、将来的には両社共同で米国等でエタノールの商業生産設備を建設、セルロース・エタノールを生産すると発表しております。
石油メジャーの温暖化への取り組み
by 美しい地球環境を未来に!
http://blog.goo.ne.jp/vivo714_001/e/2bd60ff0d0e1182fe581037bc673fd05
元石油会社に勤務されていた知人からのメルマガで、世界の石油会社の地球環境問題への取り組みについて記述がありましたのでご紹介します。
世界の石油会社は、通常の対策として、
①操業設備の安全対策、
②石油製品の品質の向上(地球環境に優しい対応)、
③製油所からのCo2(二酸化炭素)の排出量の最大限の抑制措置等には多額の投資と技術開発に努力している点では共通しているようです。
一般的な情報でいわれている「オイルピーク」が過ぎているのか、それぞれに原油の減少を視野に取り組みを始めている様です。
ExxonMobilの光合成藻類やBPのバイオエタノールについては、実用化の可能性の高い期待できる取り組みだと思います。
ただ、Chevron(CVX)のCCSは「自然の摂理」にそぐわない解決策だと思います。
何時どのような地殻変動が起るか予想できない地下にCO2を閉じ込める、一見いい解決策のようですが、再度拡散して被害を及ぼすリスクを感じます。
人智より優れた機能をもつ植物。
CO2は植物に吸収してもらうのが一番、自然の摂理に叶っていて、効率がよく、持続可能な世界を創造につながります。
そして、なによりも人類やあらゆる生物にとって安全です。
製造にエネルギーと資源をたくさん使う太陽光発電を敷き詰めるよりも、植物の緑を敷き詰めるほうが、自然の摂理に叶っていて人類の安全安心な世界が作れます。
人類の過去の文明は森を無くして滅んだという歴史の事実をしっかり認識して、みんなで行動しないと、人智の未熟な科学技術で人類が滅んでしまいます。
(sk)
たばこ会社が禁煙キャンペーンを行い、石油メジャーが率先して環境に優しいエネルギーを開発する。こういうプロパガンダをやっていると、自分が hypocrite だということすら忘れてしまうらしい。
辞書で、hypocrite はどう訳されるのかを調べてみたら、「偽善者」、「本心を偽って善行を行う人」という説明があった。日本語には「猫をかぶる」という言い方もある。
とにかく、自分が hypocrite だということを忘れ、懸命に働いているうちに、自分が正しいことをしていると思ってしまうようだ。
人は皆、憐れなものだ。