吉岡幸雄

人が美しい色を求め続けるのはなぜだろうか。
自然とひたすら向き合う仕事にたずさわってから、私は、人が古来より美しいものに憧れ求め続けてきたのは、眼に映ずる自然の移ろいを身近に引き寄せたいと願うからであると、確信するようになってきた。
たとえば朝、太陽を拝する。その光に照らし出された山や野の万緑が輝き、海や川の水は天を映して碧く澄む。季の花が鮮やかな彩りをそえる。
そうした自然の一瞬の姿、花のひとひら、風に揺れる枝葉の表裏に、木の実の色と形に、人々は魅せられて、それらにゆかしい名をつけるようになっていった。

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One Response to 吉岡幸雄

  1. shinichi says:

    日本の色辞典 単行本

    by 吉岡 幸雄

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    日本の色辞典について

    日本の伝統色を植物染料で再現し、総カラー最新ダイレクト製版で見せる、色名解説の集大成。襲の色目 (かさねのいろめ) 42種も掲載。 日本には美しい色の名前がいくつもあります。この「日本の色辞典」では収録した466色のうち209色の日本の伝統色を完璧に再現するとともに、和の色の歴史や文化を平易に解説。 万葉から江戸時代の終わりまでの染職人が行っていた、自然の植物から日本の色を出す業を半生をかけて再現したのは、日本の染色界の第一人者、吉岡幸雄氏と染職人の福田伝士氏。日本の伝統色を、自然の恵みから得た天然染料や天然顔料をもとに再現し、色名にまつわる逸話や歌、物語などにもふれた色名解説の集大成です。

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