けんぴ

自然科学とは、物事の法則性を明らかにする学問のことである。
そのため科学は、この世界に法則性があることを前提としている。
しかしこの前提は、科学では証明できない。
なので、科学が正しいことは、科学的に証明できない。
つまり、あらゆる科学の法則は、間違っている可能性を否定できない。
今までの成り立ったからといって、今後も成り立つとは限らない。
科学的に正しいと思われることでも、本当に正しいかどうかは分からない。
科学は、万能ではない。間違っているかもしれないのだ。

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1 Response to けんぴ

  1. shinichi says:

    あらゆる物理法則(科学の法則)は、間違っている可能性がある

    by けんぴ

    http://kenpi20.hatenablog.com/entry/2014/09/17/215949

    例えば、高さ1メートルからボールを落とすと、0.45秒で床に落ちます。

    1600年ごろまで、この「0.45秒」という数字がどうやって決まるのか分かりませんでした。

    ボールの重さで変わるのか、ボールの材質で変わるのか、ボールの高さで変わるのか、よく分からなかったのです。

    そのため、「高さ2メートルから落としたらどうなるか?」「ボールでなく石だったらどうなるか?」を知るためには、実際にやってみるしかありませんでした。

    「高さ1メートルから落とした場合」と「高さ2メートルから落とした場合」は、関連性のないバラバラの現象だと思われていたのです。

    ところがある時、ガリレオ・ガリレイが、「落下時間(と速度)は、ボールの高さによってのみ決まる」ということを実験で証明しました。

    重力加速度というものを発見した訳です。

    それ以来、今までバラバラに考えられていた全ての「落下現象」は、この重力加速度を用いた一つの法則で説明が可能になりました。

    そして今日に至るまで、この「重力加速度」という説に反する現象は生じておらず、そのため「重力加速度」という説は正しいとされています。

    次はニュートンです。

    ニュートンが登場するまで、「落下現象」と「星々の動き」は、まったく別のものだと考えられてきました。

    しかしニュートンは、「リンゴも月も、同じように地球に引っ張られている」ということを実験で証明しました。

    万有引力の発見です。

    それ以来、今までバラバラに考えられていて全ての「落下現象」と「星々の動き」は、万有引力を用いた一つの法則で、説明が出来るようになったのです

    そして今日に至るまで、この「万有引力」という説に反する現象は生じておらず、そのため「万有引力」という説は正しいとされています。

    最終的に、現在では、この世界の全ての現象は、4つの力(強い核力、弱い核力、電磁力、重力)で説明されるに至りました。

    星の動きも、落ちるリンゴも、熱も、雷も、地震も、飛行機も、冷蔵庫も、電子レンジも、風船も、この「4つの力」で全て説明がつきます。

    そして今日に至るまで、この「4つの力」という説に反する現象は生じておらず、そのため「4つの力」という説は正しいとされています。

    以上のように、科学とは、バラバラに考えられていた現象を「実は同じ法則で説明できるんじゃないか」とまとめてきた学問なのです。

    そして今日に至るまで、現代科学に反する現象は生じておらず、そのため現代科学は正しいとされています。

    しかし、「4つの力」がどういう仕組みで生じているのかは、実は現在でも分かっていません。

    先ほど述べた万有引力も、どういう仕組みで生じるのかは分かっていません。

    現代科学はこの「4つの力」等を基に理論が作られていますから、

    科学法則そのものが、どういう仕組みで動いているのか、厳密には分かっていないのです。

    では、なぜ我々は、そんな謎に包まれた科学の法則を、正しいものと信じて使っているのでしょうか。

    それは、今まで科学に裏切られたことがないからです。

    過去全ての現象は科学で説明がつきます。何億、何兆、というレベルではなく、途方も無い数の現象が、科学の説明と矛盾がないように起きてきたのです。

    そして、科学が間違っていること証明する現象は、今まで一度も起きていません。

    科学者風に言うと、「十分な検証を行って、再現性を得た」ため、正しいと信じているのです。

    アポロ11号は、科学の法則通り月に到着しました。
    原爆は、科学の法則通り爆発しました。
    星々は、科学の法則通り、今日も公転しています。
    リンゴは今日も、科学の法則通り、1[m]の高さを0.45秒で落ちます。

    だから皆、科学が正しいと信じているのです。
    今後も、科学が崩れることはないと信じているのです。

    しかし、ここに一つ落とし穴があります。

    それは、

    「今までのすべての現象が科学理論で成り立つからといって、今後も成り立つとは限らない」

    ということです。

    科学の根本である「4つの力」の仕組みが分かっていないのですから、

    今までたまたま科学が成り立っていただけで、次の瞬間、科学が成り立たなくなり、「4つの力」が全て消え失せる可能性を否定できないのです。

    一般的な考えでは、

    「今までの何億、何兆という現象が全て科学の法則通りに起きてきたんだから、今後もそうなるに決まっているだろう」

    と思うでしょう。それは人間として自然です。

    しかしこの

    「今まで何度やってもこうだったんだから、今後もこうだろう」

    という考えは、よくよく厳密に考えてみれば、何の保証もありません。

    この世界には、もしかしたら法則なんて無いのかもしれません。

    今まで「万有引力」とか「科学」とか言ってきたものは、法則ではなく偶然そうなっていただけかもしれません。

    つまり、明日には「万有引力」なんてものは無くなって、僕らはバラバラなるかもしれません。

    これは一見すると馬鹿げた推測ですが、かといって否定することはできません。

    科学とは、「今まで何度やってもこうだったんだから、今後もこうだ」という仮説*1が正しくなければ、全ての理論が破綻する学問なのです。

    では、「今まで何度やってもこうだったんだから、今後もこうだ」という仮説は正しいのでしょうか? 間違ってるのでしょうか?

    これはつまり、「科学は正しいのか、間違っているのか」の命運を握る、重要な問題です。

    しかし、残念なことに、「今まで何度やってもこうだったんだから、今後もこうだ」という仮説は、科学では証明できません。

    何故なら、科学における証明は、「今まで何度やってもこうだったんだから、今後もこうだ」という前提でしか行えないからです。

    ここは少し分かりにくいかもしれないので、以下に具体例を書きます。

    まず、科学の証明では以下のようなプロセスを踏みます。

    【大前提】:とある実験を、いろんな場所で、いろんな時間に、色んな条件で百億回しました。すると、結果は全て法則Aの通りになりました。

    【小前提】:科学者は全員、「今まで何度やってもこうだったんだから、今後もこうなる」という持論を持っています。

    【結論】:以上の2点から、「この実験の結果は、今までもこれからも、常に法則Aの通りになる」と言えます。

    科学の証明では、こういった三段論法でのみ行われます。
    本質的には、これ以外に証明の方法はありません。*2

    重要なのは、科学の議論においては、

    「今まで何度やってもこうだったんだから、今後もこうなる」

    という説は、議論の前提であって、結論にはなりえないという事です。

    なので、科学では、「今まで法則通りだったんだから、今後もそうなる」ことの正しさを証明できないのです。

    言い換えると、科学の正しさを科学では証明できない、ということです。

    例えるなら、定規を1本しか持っていない人は、その定規の目盛りの正しさを証明できないのと同じです。

    以上を踏まえると、科学的に正しいことでも、本当に正しいかは分からないということも言えます。

    科学の議論では、自分たちの議論が正しいかどうかを証明できません。

    だから科学の議論で言えるのは「物事が科学的に正しいかどうか」だけであり、「それが本当に正しいかどうか」は絶対に分からないのです。

    例えるなら、定規を1本しか持っていない人は、目の前の鉛筆が自分の定規で言う10[cm]であるということはわかりますが、その鉛筆が本当に10[cm]なのかは分からない、というのと同じです。

    極論を言えば、

    「次の瞬間に目の前の全てが溶岩と化し、悪魔が現れて、全てを焼きつくして、我々に永遠の苦痛を与える」

    ということを、科学は、科学的には否定できても、究極的には否定できません。

    科学は、万能ではありません。
    間違っているかもしれないのです。

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