msakurakoji

多くの場合,環境の変化は生物進化のトリガーになります。しかし、生物の適応能力を超える大変化があった場合、多くの生物種は生き延びることができませんでした。生物種の過半数あるいは95%が死滅するという大絶滅は地球史において何回か発生しています。
そのような大絶滅は環境の激変により引き起こされたものですが、どのようなイベントがどのような環境の変化をもたらしたかについては定説はありません。もっとも近い6500万年前の「K-T境界の大絶滅」については隕石衝突説が定説になっていますが、一つの事実の発見がこの定説をくつがえす可能性は大いにあります。
これがさらに古い時代となると大絶滅の原因を調べることはますます困難となります。2.5億年前のペルム紀末の大絶滅(P-T境界)の原因は「シベリア・トラップの形成」、つまり大規模な火山活動によるものという仮説が有力ですが,まだ定説にはなっていません。
現在,地球上にはどのくらいの生物種が存在するかは正確には分かっていませんが、人類だけが非常な勢いで人口を増加させる一方、絶滅の危機に瀕している生物種も少なくありません。人類がこのまま他の生物を圧迫し続けるならば、現代は「人類が引き起こした大絶滅の時代」と呼ばれることになるでしょう。

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