朝日新聞

書店で本を買うとき、「カバーをおかけしますか」と店員から尋ねられたことがある人は多いだろう。汚れを防いだり、読んでいる本を見られないようにしたりするため、定着しているブックカバー。
全国出版協会・出版科学研究所によると、2014年に店頭で販売された本は推定で6億4461万冊。ほとんどの書店でカバーを無償で提供している。全国に66店舗を持つ紀伊国屋書店では、再生紙のブックカバーを年間約1千万枚用意し、客に必要かどうかを聞いた上で提供している。
紀伊国屋書店でも米国や東南アジア、ドバイ(アラブ首長国連邦)などの海外店舗ではブックカバーを提供していないという。日本独特の習慣のようだ。

4 thoughts on “朝日新聞

  1. shinichi Post author

    ブックカバー、無駄やめて 

    「必要か」聞く書店・自作で愛着

    レッツeco活(エコカツ)

    朝日新聞

    http://www.asahi.com/articles/DA3S11808993.html

    書店で本を買うとき、「カバーをおかけしますか」と店員から尋ねられたことがある人は多いだろう。汚れを防いだり、読んでいる本を見られないようにしたりするため、定着しているブックカバー。できるだけ紙資源の無駄遣いを減らそうという取り組みも出てきている。

    全国出版協会・出版科学研究所によると、2014年に店頭で販売された本は推定で6億4461万冊。ほとんどの書店でカバーを無償で提供している。全国に66店舗を持つ紀伊国屋書店では、再生紙のブックカバーを年間約1千万枚用意し、客に必要かどうかを聞いた上で提供している。

    実際、本当は要らないのに断り切れずにもらってしまう人も多そうだ。ゴミを減らすためブックカバーの原則廃止を掲げてきた仙台市は01年、店員の応対によってどのように判断するかを約1200人にアンケートした。カバーをかけてもらうのは「何も聞かずかけようとした時」が60・1%だったのに対し、「『おかけしますか』と聞かれた時」が42・1%、「『このままでよろしいですか』と聞かれた時」は19・3%だった。

    ブックカバーを断ると「エコポイント」をつける書店もある。東京都葛飾区の第一書林は200円分の買い物で5ポイントつくポイントを、カバーと袋をもらわない人には10ポイント上乗せしている。600ポイントたまると割引や景品の交換がある。10年に始める前は月に約3千枚のカバーを提供していたのが、半減したという。同店を含め全国の中小書店46店舗が加入する「NET21」では、ポイント数は違うものの同様の取り組みをしている。

    東京都千代田区にあるイタリア書房は、1958年の創業以来、ブックカバーをかけたことがない。扱うのはイタリアやスペインなど海外の本。店主の伊藤道一さん(53)はイタリアをはじめヨーロッパなど世界各国に赴くが、ブックカバーをかけている人を見聞きしたことがないという。

    「イタリアでは自分が何の本を読んでいるかみられると恥ずかしいという感覚がない。日本では気にする人がいるし、本を汚したくないという独特の清潔感があるのかもしれないですね」と伊藤さん。

    紀伊国屋書店でも米国や東南アジア、ドバイ(アラブ首長国連邦)などの海外店舗ではブックカバーを提供していないという。日本独特の習慣のようだ。

    とはいえ、ブックカバーをかけたいという人はいる。恥ずかしがるなと言われても、性格は簡単に変えられないし、本の傷みを防ぐ目的もある。

    そんな人には自作がおすすめ。紙とハサミさえあれば10分ほどでできる。捨てる予定だった包装紙や資料を素材にすれば、リサイクルになる。デザイン性が高く長持ちするブックカバーも市販されているので、お気に入りのカバーを使い回すのもいい。(渡辺周)

    eco活の鍵

    ブックカバーの無駄遣いをなくす取り組みは、スーパーでのレジ袋の削減に比べていま一つなじみがない。だがレジ袋の削減での「マイバッグ」のように、「マイブックカバー」に愛着が持てるかが大切だ。

    革製のブランド品を買うのも一つだし、お金を使いたくなければ手作りに凝るのもいい。コーヒーショップの紙袋から、会議の資料まで。マイバッグと違い、紙なら大抵は素材にできる。

    ブックカバーが便箋(びんせん)と封筒を兼ねている商品もある。読後の余韻がさめないうちに、自筆の手紙を送ることができる。

    Reply
  2. shinichi Post author

    (sk)

    ブックカバーといい、スマートフォンといい、日本人はカバーをつけるのが好きだ。クルマもピカピカ、靴もピカピカ。スーパーに並ぶ野菜や果物は、泥がついていないだけでなく、形まで揃っている。なにもかもを自然から隔離し、泥も菌もない状態がいいのだと思い込んでいる。農業産品を工業製品と勘違いしている。

    不揃いな卵、曲がっている野菜。ひとつひとつ形も大きさも違う果物。そういうものを受け付けなくなれば、待っているのは工場で作る食べ物ばかり。飲み物には、砂糖ではなく、変な工業甘味料が忍び込む。

    もうどうにもならない。

    Reply

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