橋爪大三郎、渡辺靖、小林正弥

橋爪大三郎: デモは「表現の自由」の一種。民主主義社会では、どんな少数者も自由に意思表明できる権利がある。一方、民主主義の意思決定は多数に従うのが原則だ。つまり表現の自由と民主主義の政治は、相携えつつも異なった原理に基づく。デモで政治的主張をすればただちに実現すると期待してはならない。
渡辺靖: デモで困るのは、自分は絶対に正しいと信じ、妥協を敗北としか考えられなくなる場合だ。怒りの感情を持つのはいいとしても、他人の発言を威圧して封じようとしたり、怒りを持たない人を「市民としての自覚が足らない」と責めたりするやり方には、疑問を感じる。私自身は「自分は間違っているかもしれない」「自分が正義であると考えること自体おこがましい」と考え、穏健で中庸に立つ生き方を取っていけたらと思う。
小林正弥: 本来、健全な議論の場が機能していて政治家が健全な政策決定をしているという安心感があれば、首相官邸前に人は行かないかもしれない。いまの民主党政権はそうなっていないと疑いをもっている人がたくさんいるから、デモが起こる。その意味では民主主義の機能不全の表れだ。

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1 Response to 橋爪大三郎、渡辺靖、小林正弥

  1. shinichi says:

    デモの時代(論点 スペシャル)
    読売新聞
    (2012年10月1日)

    「政策実現」期待するな
    by 橋爪大三郎

    ネットで誘発 容易に
    by 渡辺靖

    衆愚政治への転落防げ
    by 小林正弥

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