久留島武彦, アヤ井 アキコ

月宮殿のおつかい2春の日に、おおかみと出会ってしまったひつじのおやこ。
身を守るため、「いまはおいしくありませんよ。・・・あきにはふとっているでしょう」と言ってしまい、
「ならば、あきにはたべてもよいというのだな」と出来ない約束をしてしまう。
秋が迫り、ひつじのおやこが困るなか、遊び仲間のうさぎが、おやこの為に知恵を出す。
豪奢に着飾り、動物の皮をくくり付け、月宮殿の使いに扮するひつじたち。
おおかみに出会ったうさぎは言う。
「おおかみのかわがたらぬ。すぐ、そのかわをぬいでさし出せ」。
おおかみはほうほうの体で逃げ出していった。
おおかみが去ったあと、うさぎは言った。
「あとでこまるようなやくそくは、けっしてしてはいけませんよ」と。

2 thoughts on “久留島武彦, アヤ井 アキコ

  1. shinichi Post author

    月宮殿のおつかい月宮殿のおつかい

    くるしま童話名作選 7

    by 久留島 武彦

    illustration by アヤ井 アキコ

    (2016/3/17)


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