古川日出男

furukawa護摩ごまは邸内いっぱいに立ち籠めている。焚き入れられた芥子けしが臭う。それを三人の女がそれぞれにいでいる。一人は、しとねにいる。一人は、間仕切りの几帳きちょうの向こう側にきちんと膝を揃えて座している。一人はしきりと立ち働いている。だが三人ともいでいる。

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One Response to 古川日出男

  1. shinichi says:

    女たち三百人の裏切りの書

    by 古川 日出男

    死して百有余年、怨霊として甦り「本もの」の宇治十帖を語り始めた紫式部。一方、海賊たちは瀬戸内に跋扈し、蝦夷の末裔は孤島で殺人術を研き、奥州の武士たちは太刀と黄金を全国に運んでいた。いくつもの物語は次第に交錯し、やがてひとつの像を結ぶ…

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