山下肇

木の葉っぱにしたって、寸分違わぬ葉など二枚とないといわれるぐらいだから、千人の人間の中にだって、その心ぐみや思考方法においてぴったり一致する者など二人といないだろう。こうと仮定すれば、敵の数が多いことに驚くというよりは、むしろこれほど多くの友人や味方を持っていることを驚く方が当然だよ。

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1 Response to 山下肇

  1. shinichi says:

    ゲーテとの対話

    by エッカーマン

    translated by 山下肇

    まず第一に、無知ゆえの敵がいる。私を理解せず、無知ゆえに私を避難する連中だ。私の人生において、こういう手合はかなりの数にのぼり、私をうんざりさせてきた。けれども、この手合は自分のやっていることの意味を知らないのだから、まだ許すこともできよう。

    つぎに、数の上では大勢いるのが、私を嫉妬する連中だ。私が、幸福であり、私が自分の才能によって獲得した名誉ある地位についているのが、気にくわないのだ。私の名声にけちをつけて破滅させようと躍起になっている。私が不幸であり、みじめであったら、敵になどまわらなかっただろう。

    つづいては、自分の成功が大したものではなかったので、敵にまわった連中がいるが、この数もたいへんなものだ。中には、天賦の才のある人間もいるにはいるのだが、私のせいで冷や飯を食わされる破目におちいったといって、憎んでいるのだ。

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    Gespräche mit Goethe

    by Johann Peter Eckermann

    Beauty is a primeval phenomenon, which itself never makes its appearance, but the reflection of which is visible in a thousand different utterances of the creative mind, and is as various as nature herself.

    Ampère stands indeed so high in culture that the national prejudices, apprehensions, and narrow-mindedness of many of his countrymen lie far behind him; and in mind he is far more a citizen of the world than a citizen of Paris. But I see a time coming when there will be thousands in France who think like him.

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