デービッド・アトキンソン

一般的に、日本文化の特徴は海外の文化を取り入れて、改良して伝えていくことと言われますが、実際には、ほとんどどこの国も同じことをしています。学問的に言えば、日本の特徴は、古いものを残しつつ、そこに新しいものを加えていく「足し算」です。ヨーロッパの多くの国の場合、新しい文化を取り入れると古い文化と入れ替えることが多いのですが、日本はほとんど入れ替えることなく、古い文化を守ったまま新しい文化を足してきているのです。それによって、日本は相対的に非常に多様性に富んだ文化を育んできたのです。
このような独自の文化ができた最大の背景には、「人」があると思っています。「古い文化」を後世に伝えるのは「人」だからです。それが近代になって家庭における「文化」が大きく変わってきたことで、これまでのように文化がつながらなくなっています。ということは、これまでのような「足し算」が機能せず、さまざまなものが消え去ってしまうということなのです。
このような危機はやはり、「大家族」がなくなってきたこともひとつの要因でしょう。日本の髪型、着物、羽織椅、装束、言葉遣い、気配り、礼儀作法などが、祖父母から子供、そして孫へと家庭のなかで伝承されるというサイクルがなくなったのは、「核家族化」が進んだことと無関係ではありません。

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2 Responses to デービッド・アトキンソン

  1. shinichi says:

    国宝消滅: イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機

    by デービッド・アトキンソン

    日本文化の特徴


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