小野小町

恋ひわびぬしばしも寝ばや夢のうちに見ゆれば逢ひぬ見ねば忘れぬ

思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせばさめざらましを

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1 Response to 小野小町

  1. shinichi says:

    小野小町

    http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/komati.html

    思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせばさめざらましを

    うたたねに恋しき人を見てしより夢てふものはたのみそめてき

    いとせめて恋しき時はむばたまの夜の衣をかへしてぞ着る

    うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人めをもると見るがわびしさ

    かぎりなき思ひのままに夜も来む夢路をさへに人はとがめじ

    夢路には足もやすめず通へどもうつつにひとめ見しごとはあらず

    恋ひわびぬしばしも寝ばや夢のうちに見ゆれば逢ひぬ見ねば忘れぬ

    恋しさの果てに疲れきってしまった。しばらくだけでも眠りたい。もし夢にあの人を見れば、逢えたということだ。夢に見なければ、せめて眠っている間は忘れてしまえる。

    はかなくも枕さだめず明かすかな夢語りせし人を待つとて

    宵々の夢のたましひ足たゆくありても待たむとぶらひにこよ

    湊入の玉造江にこぐ舟の音こそたてね君を恋ふれど

    春雨のさはへふるごと音もなく人に知られで濡るる袖かな

    心からうきたる舟にのりそめてひと日も浪にぬれぬ日ぞなき

    秋の夜も名のみなりけり逢ふといへば事ぞともなく明けぬるものを

    露の命はかなきものを朝夕に生きたるかぎり逢ひ見てしがな

    人に逢はむ月のなきには思ひおきて胸はしり火に心やけをり

    世の中はあすか川にもならばなれ君と我とが中し絶えずは

    木がらしの風にも散らで人知れず憂き言の葉のつもる頃かな

    今はとてわが身時雨にふりぬれば言の葉さへにうつろひにけり

    秋風にあふたのみこそ悲しけれわが身むなしくなりぬと思へば

    我が身こそあらぬかとのみ辿らるれとふべき人に忘られしより

    色見えでうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける

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