shinichi Post author27/02/2018 at 1:13 pm こまたの切れ上がった by 棚橋正博 http://www.web-nihongo.com/edo/ed_p058/ ソチオリンピックが始まった。スキー・スケート・スノーボードなど、日本選手の活躍にTVから目が離せない。なかでもフィギュアスケートは、華麗な演技に目を見張るばかりだ。 江戸時代に「こまたの切れ上がった」という、すらりとした足の長い女性の容姿の形容とされる言葉があるが、彼女らのスタイルを見ていると、この言葉を思い出す。 「こまた」は、たとえば指と指のあいだ、首のうなじだとか、体のさまざまな場所をあてるのが昔から俗説としてあった。『日本国語大辞典』をはじめ多くの辞典は「小股の切れ上がった」と「小股」の漢字をあてるようになってから、すらりとした足の長い容姿の形容に使われるようになったが、今では古い言葉になってきて、あまり使われない。 明治時代には男性のスタイルの形容にも使われていたようだ。いつ頃から使われ出した言葉かというと、江戸時代の安永頃だという。 安永4年(1775)に出版された洒落本(しゃれぼん)『後編風俗通』の絵で見てみよう。それが図版右で、説明にはこうある。「その容姿は首が抜け出たように伸び、胴が短く足が長く腰細くて股が切れ上がり、前かがみで腰下は反るようなスタイル」だという。絵を見ても背のすらりとした腰の高い婦人である。 そこで、この言葉をもっとはっきり表現している資料がないかと調べると、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)が紹介していた。一九は、あの弥次さん喜多さんの登場する滑稽本(こっけいぼん)『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』の作者だが、同じく滑稽本『於都里綺(おつりき)』(文化7年〈1810〉刊)で、簪(かんざし)の影絵として紹介している(図版左)。そんなスタイルの女性を「やつぱりこんなに小またのきれあがつたやつがいゝね」と記している。 当時、小町簪というのが流行していて、それがこの影絵なのである。小野小町も八頭身の「小股の切れ上がった」美人だったかどうかは知らないが、美人の代名詞といえば小野小町、小町もスタイルがよかったと江戸人は想像したのであろう。 江戸の昔から足の長いすらりとした女性はあこがれの的(まと)だった。現代では、女性の発育がよくなり、スタイルもよくなってパンツスタイルも似合い、こぞって小股が切れ上がっているのが現実になると、あこがれも薄らぎ、言葉は消えてしまうものらしい。 Reply ↓
shinichi Post author27/02/2018 at 1:14 pm 「小股の切れ上がった女」 の由来 由来メモ http://www.yuraimemo.com/2117/ いやそりゃねぇ~ 当然でしょ 何言ってるの? そんな感じの第一印象。なんせそんな言葉知らなかったから。 小股の切れ上がった女 やらしいっ 汗 小股の切れ上がった女とは・・・股が長くてすらっとした、粋な女の姿を言うらしい。 知らなかった・・・ 確かに腰の高くて足の長いスラッとした女性には憧れるし例えできなくても仕事が出来るみたいな印象を受けたり。ショムニの観すぎ? ところで小股ってどこのこと?やっぱあそこ?? 例えば相撲の決まり手「小股すくい」となら、膝から脛の辺りを手で払って相手を倒す技。 股をすくう技ではないわけですよね。そうかだいぶ考えていたより下のほうだな。 オマタではないわけだ・・・ でもそこが切れ上がるとは?? 実は「小股の切れ上がった女」とは、着物の時代にできた言葉。 膝頭を付けて正対した時に、脚の部分が切れ上がったように見える状態や、少し着崩した感じで裾は前で合わせ、裾からすねや膝(小股)がはみ出して見えている姿を想像してみて下さい。 日常に着物の無い我々に分かりやすく言うなら膝から腿のあたりが切れ上がっていて、ちらりちらりとすそが開いて肌があらわになってしまう感じです。 んん~色っぽい。 その開いた部分が上に切れ上がってみえたわけですね。 今で言うと、レースクィーンやキャンペーンガールの立ちポーズの後ろ姿のイメージなんだって。 まぁ彼女達は小股どころかハイレグとか着て大股までさらけ出しているわけだけど。 せっかく覚えた言葉だからどこかで使ってみたいけどそんな機会あるのでしょうか? 「あのギャル小股の切れ上がった女じゃね↑。」 なんかおかしくねぇ↑ Reply ↓
こまたの切れ上がった
by 棚橋正博
http://www.web-nihongo.com/edo/ed_p058/
ソチオリンピックが始まった。スキー・スケート・スノーボードなど、日本選手の活躍にTVから目が離せない。なかでもフィギュアスケートは、華麗な演技に目を見張るばかりだ。
江戸時代に「こまたの切れ上がった」という、すらりとした足の長い女性の容姿の形容とされる言葉があるが、彼女らのスタイルを見ていると、この言葉を思い出す。
「こまた」は、たとえば指と指のあいだ、首のうなじだとか、体のさまざまな場所をあてるのが昔から俗説としてあった。『日本国語大辞典』をはじめ多くの辞典は「小股の切れ上がった」と「小股」の漢字をあてるようになってから、すらりとした足の長い容姿の形容に使われるようになったが、今では古い言葉になってきて、あまり使われない。
明治時代には男性のスタイルの形容にも使われていたようだ。いつ頃から使われ出した言葉かというと、江戸時代の安永頃だという。
安永4年(1775)に出版された洒落本(しゃれぼん)『後編風俗通』の絵で見てみよう。それが図版右で、説明にはこうある。「その容姿は首が抜け出たように伸び、胴が短く足が長く腰細くて股が切れ上がり、前かがみで腰下は反るようなスタイル」だという。絵を見ても背のすらりとした腰の高い婦人である。
そこで、この言葉をもっとはっきり表現している資料がないかと調べると、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)が紹介していた。一九は、あの弥次さん喜多さんの登場する滑稽本(こっけいぼん)『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』の作者だが、同じく滑稽本『於都里綺(おつりき)』(文化7年〈1810〉刊)で、簪(かんざし)の影絵として紹介している(図版左)。そんなスタイルの女性を「やつぱりこんなに小またのきれあがつたやつがいゝね」と記している。
当時、小町簪というのが流行していて、それがこの影絵なのである。小野小町も八頭身の「小股の切れ上がった」美人だったかどうかは知らないが、美人の代名詞といえば小野小町、小町もスタイルがよかったと江戸人は想像したのであろう。
江戸の昔から足の長いすらりとした女性はあこがれの的(まと)だった。現代では、女性の発育がよくなり、スタイルもよくなってパンツスタイルも似合い、こぞって小股が切れ上がっているのが現実になると、あこがれも薄らぎ、言葉は消えてしまうものらしい。
「小股の切れ上がった女」 の由来
由来メモ
http://www.yuraimemo.com/2117/
いやそりゃねぇ~ 当然でしょ 何言ってるの?
そんな感じの第一印象。なんせそんな言葉知らなかったから。
小股の切れ上がった女
やらしいっ 汗
小股の切れ上がった女とは・・・股が長くてすらっとした、粋な女の姿を言うらしい。
知らなかった・・・
確かに腰の高くて足の長いスラッとした女性には憧れるし例えできなくても仕事が出来るみたいな印象を受けたり。ショムニの観すぎ?
ところで小股ってどこのこと?やっぱあそこ??
例えば相撲の決まり手「小股すくい」となら、膝から脛の辺りを手で払って相手を倒す技。
股をすくう技ではないわけですよね。そうかだいぶ考えていたより下のほうだな。
オマタではないわけだ・・・ でもそこが切れ上がるとは??
実は「小股の切れ上がった女」とは、着物の時代にできた言葉。
膝頭を付けて正対した時に、脚の部分が切れ上がったように見える状態や、少し着崩した感じで裾は前で合わせ、裾からすねや膝(小股)がはみ出して見えている姿を想像してみて下さい。
日常に着物の無い我々に分かりやすく言うなら膝から腿のあたりが切れ上がっていて、ちらりちらりとすそが開いて肌があらわになってしまう感じです。
んん~色っぽい。
その開いた部分が上に切れ上がってみえたわけですね。
今で言うと、レースクィーンやキャンペーンガールの立ちポーズの後ろ姿のイメージなんだって。
まぁ彼女達は小股どころかハイレグとか着て大股までさらけ出しているわけだけど。
せっかく覚えた言葉だからどこかで使ってみたいけどそんな機会あるのでしょうか?
「あのギャル小股の切れ上がった女じゃね↑。」
なんかおかしくねぇ↑