石牟礼道子

海が汚染されるということは、環境問題にとどまるものではない。それは太古からの命が連なるところ、数限りない生類と同化したご先祖さまの魂のよりどころが破壊されるということであり、わたしたちの魂が還りゆくところを失うということである。

水俣病の患者さんたちはそのことを身をもって、言葉を尽くして訴えた。だが、「言葉と文字とは、生命を売買する契約のためにある」と言わんばかりの近代企業とは、絶望的にすれ違ったのである。

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1 Response to 石牟礼道子

  1. shinichi says:

    魂の秘境から

    by 石牟礼道子

    朝日新聞に3年にわたり連載されたエッセイを収録した最晩年の肉声。

    少年
    会社運動会
    湯船温泉
    避病院
    石の物語
    アコウの蟹の子
    水におぼれた記憶
    紅太郎人形
    雲の上の蛙
    海底の道
    お手玉唄
    大雨乞と沖の宮
    魂の遠ざれき
    何かいる
    熊本地震
    ぼんぼんしゃらどの
    花結び
    原初の歌
    あの世からのまなざし
    女の手仕事
    わが家にビートルズ
    天の田植え
    椿の蜜
    石の神様
    流浪の唄声
    黒糖への信仰
    原初の渚
    なごりが原
    食べごしらえ
    明け方の夢

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