shinichi Post author18/06/2018 at 9:54 pm 耐震構造・制振構造・免震構造 日建設計 http://www.nikken.co.jp/ja/work/solution/ndvukb00000040x2.html 耐震構造:建物の堅さと強さで地震に抵抗します。 ・地震の規模によっては主架構(柱・梁・壁)に損傷を生じます。 ・大地震の時には建物全体にわたり損傷の程度を調査し、可能な限り修復を 行うことになります。 ・建物の揺れは、他の構造に比べて大きくなります。 ・グレードに応じた経済的なコスト設定が可能です。 ・コストを抑えるには、バランスよく壁などを配置することが重要です。 制振構造:建物内に配置した制振部材(ダンパー)で、地震エネルギーを吸収します。 ・ダンパーが地震エネルギーを吸収し、建物重量を支える主架構の損傷を 抑えます。大地震に主架構の損傷をゼロにすることも可能です。 ・大地震後にも基本的にダンパーの交換は不要です。ただし損傷程度を 調査し、万一、性能の低下したものは補修・交換することで、地震前の 状況に戻すことが可能です。 ・耐震構造に比べ、風揺れや地震時の揺れを小さく抑えることができます。 ・耐震構造に比べ、ダンパーの効果により建物の層間変形は小さくなります。 ・建設費に占めるダンパー費用の比率は小さく、経済的に高い耐震性能が 得られます。 ・ダンパーを適切に配置できる平面計画が重要です。 免震構造:アイソレータで浮かせ、ダンパーで地震エネルギーを吸収します。 ・免震層のダンパーで地震エネルギーを吸収し、建物に損傷を与えません。 ・大地震後にも基本的にダンパーの交換は不要です。ただし、損傷程度を 調査し、万一性能が低下したものは、補修・交換することで、地震前の 状態に戻すことができます。 ・耐震・制振構造に比べ、建物の揺れは小さくなります。 ・免震層は数十㎝の変形に追随することが必要ですが、駐車場等に利用可能 です。 ・耐震・制振構造に比べ、建物の層間変形は小さくなります。 ・初期設定費はやや高めとなりますが、高い耐震グレードを達成するには他の 構造により経済的です。 ・自由度の高い建築計画が可能です。 いずれも地震に耐えるための建築構造のシステムに関する用語であり、何が最適という単純な議論は無意味であり、適材適所に用いる必要があります。 日建設計の耐震、制振、免震に関する3つのポイント 性能設計の理念に基づき、敷地の地盤情報や建物の地震時被害状況を説明しながら、何がベストかを選択します。 想定以上の力に対して、建物がどう壊れるか(終局状態)を考えます。 非構造部材の破損とも関連づけながら、構造躯体の損傷を考えます。 Reply ↓
耐震構造・制振構造・免震構造
日建設計
http://www.nikken.co.jp/ja/work/solution/ndvukb00000040x2.html
耐震構造:建物の堅さと強さで地震に抵抗します。
・地震の規模によっては主架構(柱・梁・壁)に損傷を生じます。
・大地震の時には建物全体にわたり損傷の程度を調査し、可能な限り修復を
行うことになります。
・建物の揺れは、他の構造に比べて大きくなります。
・グレードに応じた経済的なコスト設定が可能です。
・コストを抑えるには、バランスよく壁などを配置することが重要です。
制振構造:建物内に配置した制振部材(ダンパー)で、地震エネルギーを吸収します。
・ダンパーが地震エネルギーを吸収し、建物重量を支える主架構の損傷を
抑えます。大地震に主架構の損傷をゼロにすることも可能です。
・大地震後にも基本的にダンパーの交換は不要です。ただし損傷程度を
調査し、万一、性能の低下したものは補修・交換することで、地震前の
状況に戻すことが可能です。
・耐震構造に比べ、風揺れや地震時の揺れを小さく抑えることができます。
・耐震構造に比べ、ダンパーの効果により建物の層間変形は小さくなります。
・建設費に占めるダンパー費用の比率は小さく、経済的に高い耐震性能が
得られます。
・ダンパーを適切に配置できる平面計画が重要です。
免震構造:アイソレータで浮かせ、ダンパーで地震エネルギーを吸収します。
・免震層のダンパーで地震エネルギーを吸収し、建物に損傷を与えません。
・大地震後にも基本的にダンパーの交換は不要です。ただし、損傷程度を
調査し、万一性能が低下したものは、補修・交換することで、地震前の
状態に戻すことができます。
・耐震・制振構造に比べ、建物の揺れは小さくなります。
・免震層は数十㎝の変形に追随することが必要ですが、駐車場等に利用可能
です。
・耐震・制振構造に比べ、建物の層間変形は小さくなります。
・初期設定費はやや高めとなりますが、高い耐震グレードを達成するには他の
構造により経済的です。
・自由度の高い建築計画が可能です。
いずれも地震に耐えるための建築構造のシステムに関する用語であり、何が最適という単純な議論は無意味であり、適材適所に用いる必要があります。
日建設計の耐震、制振、免震に関する3つのポイント