昭和十年十二月十日に ぼくは不完全な死体として生まれ 何十年かかゝって 完全な死体となるのである そのときが来たら ぼくは思いあたるだろう 青森市浦町字橋本の 小さな陽あたりのいゝ家の庭で 外に向って育ちすぎた桜の木が 内部から成長をはじめるときが来たことを
子供の頃、ぼくは 汽車の口真似が上手かった ぼくは 世界の涯てが 自分自身のなかにしかないことを 知っていたのだ
懐かしのわが家
by 寺山修司
(sk)
http://www.kushima.org/is/?p=56783 (これ)
と
http://www.kushima.org/is/?p=56785 (次のポスト)
どちらが好き?
Your email address will not be published.
Comment
Name
Email
Website
懐かしのわが家
by 寺山修司
(sk)
http://www.kushima.org/is/?p=56783 (これ)
と
http://www.kushima.org/is/?p=56785 (次のポスト)
と
どちらが好き?