shinichi Post author09/12/2018 at 9:07 pm 人が自分の話をするときは「いつ」を話しているかでその人の「今」がわかる by CIPHER https://nlhacker.com/the-person-who-talks-about-past-and-present-and-the-future.html 人が自分の話をするときには深層心理によってある特徴があらわれるのだが、会話中にこの特徴に気づける人はかなり早い段階で相手の実情を知ることが可能になる。 興味のある方は今回紹介する視点から、相手の話に耳を傾けてみてほしい。 面白い発見があると思うし、相手は誤魔化すかもしれないが、その『読み』は高確率で当たっているはずだ。 1 「口に出す」という行為に隠れた真意 人は本当に嫌なことや知られたくないことは自分の口からは話さないものである。 口に出すという行為は、話すことによって相手から理解や共感を得たいと思っている心のあらわれで、それ以外の意図はまずないと思っていい。 人は生きている間は常に過去と未来に挟まれ続け、「生」を受けたときから過去が作られる。今を生きることで「未来」が用意され、どれだけ生きてもどんな生き方をしても、生きている間は常に「現在」となる。 では、なぜ現在にしか身を置くことができない私たちは、戻らない過去やどうなるかわからない未来を語るのか。 そこには、感情と心理を併せ持つ人間特有の理由が潜んでいるからだ。 2 人が「自分の話」を始めたときは「いつ」を話しているかに注目する 人は「過去」「現在」「未来」以外の話をすることはできない。時と場所を選ばず、すべての会話はいつ何時もこの3つのいずれかに分類されるものになる。 加えて、死ぬまで絶ち切れない感情と心理を併せもって生まれてくることは免れない事実であり、人が自分の話をするときに「過去」「現在」「未来」のいずれかに偏りが出るのは、その人の実情を知るための大きな手掛かりになるといえよう。 2.1 過去を話す人 過去を話す人は、今の自分よりも過去の自分に自信を持っている人である。 過去を話す人・俺は東大を現役で卒業した・20代の頃は金持ちやった・10年前はモテモテやった・昔は筋肉質で腹も割れていた・大手○○で役員をやっていた 本来、他人がするべき評価を自分の口から話すのはデメリットのほうが大きくなる。なぜなら、自分で自分の過去を持ちあげると、聞き手はその過去からその人の『今』に目を向けるようになるからだ。 過去が人より優秀であればあるほど、人はその人の『今』に関心が向くようになるのである。 女性へーそうなんや…。で、『今』は? 自分で口にした過去より『今』のほうが成果や結果が出ているのなら、それは過去の話を切り返すための振りになるからいいかもしれない。しかし、最初に過去を話している時点で『今』に納得していないことはほぼ確定に近くなる。 基本的に人は『現在』にしか興味を持たない。 過ぎた過去やどうなるかわからない未来に関心をもっているのは、他人ではなく自分なのである。 今が過去より落ち目な場合は足元を見られる原因を大きくするので、本来なら口にしないほうがいい。しかし、今の自分に不安や不満がある人はその事実をなかなか認めらなかったりわかっていても認めたくないので、人から理解を得るために自分が輝いていたときの過去を口にしてしまうケースが多くなるのである。 過去の自分に依存している人は、今の自分に自信がないことを肯定していることに気づいていない。そのとき体験した幸福感や優越感がどこかに残っていて、今の自分ではその時の喜びや快楽を得られないことを感覚的にわかっている。 当時の体験を再び得るためには過去の自分を出すしか方法がないことに気づいているので、当時の快楽を求めて無意識に過去の自分を出してしまうのである。 先で述べた内容は自分を大きく見せようとする行為だが、今の環境に不満や不安を感じている人の中には同情を求めてくるケースもある。 過去を話す人・家族に愛されなかった・家がかなり貧乏だった・いじめられていた・友達ができなかった 自慢ではなく、自分の弱い部分を見せてくる人は下記のような回答を望んでいる場合がある。 女性・へー、頭いいんですねよくモテていたんですね・苦い過去があったんですね・才能あるじゃないですか 自分がもっとも輝いていたときのことや辛かったときのことを伝えて、周囲から関心を引こうとするのだ。 過去を話す人の本音を代弁すると… 過去を話す人・本当の俺はこんなはずやない…・俺は人より辛い経験をしてきたんや・もう一度、当時のような体験をしたい 口では言わなくても、本心はその気持ちに気づいてほしいのである。過去を自ら話す人は実はさみしい思いをしている人が多く、心の支えになってくれる人やもう一度当時のように自分に自信がもてるきっかけを与えてくれる人を探しているのかもしれない。 弱いと言えば弱いし甘えと言えば甘えなのかもしれないが、そういった視点から人を見ることができれば過去ばかりを話す人の気持ちもくみ取れる人間になれるだろう。 過去が拙劣な人過去の話をする人の中には、自慢話ではなく苦労話をする人がいる。こういう人はその苦労や我慢を乗り越えてきたということが言いたいので、相手が話す過去の話の内容が自慢話か苦労話かで解釈は変わってくるので注意しなければならない。自慢話なら過去に依存している可能性が高いが、苦労話の場合は今の自分に対する承認欲求となる。 2.2 現在を話す人 現在を話す人は、はっきりしている。 今まで生きてきた人生の中で、今が一番楽しかったり、仕事のやりがいを持っていたり、人間関係がうまくいっていたり、生きがいをもって今を生きている人は現在を語る。 現在を話す人・副業の収入が本業の収入を超えている・仕事がうまくいっていて儲かっている・仕事よりも遊びに使える時間のほうが長い・好きな異性と付き合えてうまくいっている・毎日笑って暮らせている こういう人は現在を語る。表情に覇気があり、目が活き活きしているのが特徴だ。 2.3 未来を話す人 未来を話す人は、大きなビジョンや夢に向かって生きている人だ。 経営者や事業家、将来プロのスポーツ選手を目指している子供たちがそうである。 久保建英・海外のビッグクラブで将来プレーする・○年後のオリンピックに出る・5年以内に年商30億の会社を創る・学生の間に起業する・海外で事業を展開する 宇宙ビジネスに携わる元ライブドア社長の堀江さんもここに当てはまるが、堀江さんが自ら自分の過去をしゃべっているところはあまり見たことがないのではないだろうか。 メディアなどで過去に話を振られたときは喋ることがあっても、ほとんどは将来のことやこれからやろうと思っていることを話されていることが多いはずだ。 未来を話す人は何かを追いかけている人なので、目に力があり、表情にも覇気がある。 相手が自分の話を始めたときは、いつの話をどういうふうに話しているかに注意して聞いてみると、こちらから聞かなくても相手のほうからその事実を伝えてくれていることに気づけるだろう。 また、これらはあるとき急に逆転していることがある。 過去ばかりを話していた人が急に未来を話すようになったり、未来ばかりを話していた人が急に暗い過去を話すようになったりする。 例えば、ごく一般的な収入の人が3億円の宝くじに当選すると、お金が増えたことで今まで考えもしなかった未来を想像するようになる人は少なくない。株で失敗したり詐欺などの被害にあってしまうと、後悔する気持ちからしばらく過去を悔やむ日が続くこともあるだろう。 何を話すかではなく、どのタイミングでいつの話をどう切り出してくるかで相手の本音が見えることがあるので、そういう視点から人の話に耳を傾けられるようになると今まで見えなかったものが見えるようになってくる。 逆に言えば、今の自分を悟られたくない場合は自分の話をするときに注意しなければならないということだ。 3 まとめ:「自分の話」をする人 人は平均して一日に4度の嘘をつくと言われているが、口から出てくる言葉が真実ばかりとは限らない。言葉の奥に隠れている人間心理に気づけるようになると真実に気づける近道になる。 他人が自分の話をし出したときはまず聞き役に回り、観察することで相手の真実が見えてくる。あなたが相手の真実に気づくことができれば、他の人とは違った言葉を相手にかけられたり、周りが見えていない視点から相手を見ることもできるようになるはずだ。 その心理がわかれば、誰の話にも耳を傾けたなかった人がなぜかあなたの話だけは聞くという状況を作り出すことも可能になる。そうなれば、あなたはその人にとってのよき理解者として頼りにされる存在になるだろう。 話を聞かなかった人が「たった一言」で話を聞いてくれるようになる方法があるのですが…相手を理解するということは自分が理解されるための方法を知ることにもなるので、今後の参考になれば幸いである。 Reply ↓
人が自分の話をするときは「いつ」を話しているかでその人の「今」がわかる
by CIPHER
https://nlhacker.com/the-person-who-talks-about-past-and-present-and-the-future.html
人が自分の話をするときには深層心理によってある特徴があらわれるのだが、会話中にこの特徴に気づける人はかなり早い段階で相手の実情を知ることが可能になる。
興味のある方は今回紹介する視点から、相手の話に耳を傾けてみてほしい。
面白い発見があると思うし、相手は誤魔化すかもしれないが、その『読み』は高確率で当たっているはずだ。
1 「口に出す」という行為に隠れた真意
人は本当に嫌なことや知られたくないことは自分の口からは話さないものである。
口に出すという行為は、話すことによって相手から理解や共感を得たいと思っている心のあらわれで、それ以外の意図はまずないと思っていい。
人は生きている間は常に過去と未来に挟まれ続け、「生」を受けたときから過去が作られる。今を生きることで「未来」が用意され、どれだけ生きてもどんな生き方をしても、生きている間は常に「現在」となる。
では、なぜ現在にしか身を置くことができない私たちは、戻らない過去やどうなるかわからない未来を語るのか。
そこには、感情と心理を併せ持つ人間特有の理由が潜んでいるからだ。
2 人が「自分の話」を始めたときは「いつ」を話しているかに注目する
人は「過去」「現在」「未来」以外の話をすることはできない。時と場所を選ばず、すべての会話はいつ何時もこの3つのいずれかに分類されるものになる。
加えて、死ぬまで絶ち切れない感情と心理を併せもって生まれてくることは免れない事実であり、人が自分の話をするときに「過去」「現在」「未来」のいずれかに偏りが出るのは、その人の実情を知るための大きな手掛かりになるといえよう。
2.1 過去を話す人
過去を話す人は、今の自分よりも過去の自分に自信を持っている人である。
本来、他人がするべき評価を自分の口から話すのはデメリットのほうが大きくなる。なぜなら、自分で自分の過去を持ちあげると、聞き手はその過去からその人の『今』に目を向けるようになるからだ。
過去が人より優秀であればあるほど、人はその人の『今』に関心が向くようになるのである。
自分で口にした過去より『今』のほうが成果や結果が出ているのなら、それは過去の話を切り返すための振りになるからいいかもしれない。しかし、最初に過去を話している時点で『今』に納得していないことはほぼ確定に近くなる。
基本的に人は『現在』にしか興味を持たない。
過ぎた過去やどうなるかわからない未来に関心をもっているのは、他人ではなく自分なのである。
今が過去より落ち目な場合は足元を見られる原因を大きくするので、本来なら口にしないほうがいい。しかし、今の自分に不安や不満がある人はその事実をなかなか認めらなかったりわかっていても認めたくないので、人から理解を得るために自分が輝いていたときの過去を口にしてしまうケースが多くなるのである。
過去の自分に依存している人は、今の自分に自信がないことを肯定していることに気づいていない。そのとき体験した幸福感や優越感がどこかに残っていて、今の自分ではその時の喜びや快楽を得られないことを感覚的にわかっている。
当時の体験を再び得るためには過去の自分を出すしか方法がないことに気づいているので、当時の快楽を求めて無意識に過去の自分を出してしまうのである。
先で述べた内容は自分を大きく見せようとする行為だが、今の環境に不満や不安を感じている人の中には同情を求めてくるケースもある。
自慢ではなく、自分の弱い部分を見せてくる人は下記のような回答を望んでいる場合がある。
自分がもっとも輝いていたときのことや辛かったときのことを伝えて、周囲から関心を引こうとするのだ。
過去を話す人の本音を代弁すると…
口では言わなくても、本心はその気持ちに気づいてほしいのである。過去を自ら話す人は実はさみしい思いをしている人が多く、心の支えになってくれる人やもう一度当時のように自分に自信がもてるきっかけを与えてくれる人を探しているのかもしれない。
弱いと言えば弱いし甘えと言えば甘えなのかもしれないが、そういった視点から人を見ることができれば過去ばかりを話す人の気持ちもくみ取れる人間になれるだろう。
2.2 現在を話す人
現在を話す人は、はっきりしている。
今まで生きてきた人生の中で、今が一番楽しかったり、仕事のやりがいを持っていたり、人間関係がうまくいっていたり、生きがいをもって今を生きている人は現在を語る。
こういう人は現在を語る。表情に覇気があり、目が活き活きしているのが特徴だ。
2.3 未来を話す人
未来を話す人は、大きなビジョンや夢に向かって生きている人だ。
経営者や事業家、将来プロのスポーツ選手を目指している子供たちがそうである。
宇宙ビジネスに携わる元ライブドア社長の堀江さんもここに当てはまるが、堀江さんが自ら自分の過去をしゃべっているところはあまり見たことがないのではないだろうか。
メディアなどで過去に話を振られたときは喋ることがあっても、ほとんどは将来のことやこれからやろうと思っていることを話されていることが多いはずだ。
未来を話す人は何かを追いかけている人なので、目に力があり、表情にも覇気がある。
相手が自分の話を始めたときは、いつの話をどういうふうに話しているかに注意して聞いてみると、こちらから聞かなくても相手のほうからその事実を伝えてくれていることに気づけるだろう。
また、これらはあるとき急に逆転していることがある。
過去ばかりを話していた人が急に未来を話すようになったり、未来ばかりを話していた人が急に暗い過去を話すようになったりする。
例えば、ごく一般的な収入の人が3億円の宝くじに当選すると、お金が増えたことで今まで考えもしなかった未来を想像するようになる人は少なくない。株で失敗したり詐欺などの被害にあってしまうと、後悔する気持ちからしばらく過去を悔やむ日が続くこともあるだろう。
何を話すかではなく、どのタイミングでいつの話をどう切り出してくるかで相手の本音が見えることがあるので、そういう視点から人の話に耳を傾けられるようになると今まで見えなかったものが見えるようになってくる。
逆に言えば、今の自分を悟られたくない場合は自分の話をするときに注意しなければならないということだ。
3 まとめ:「自分の話」をする人
人は平均して一日に4度の嘘をつくと言われているが、口から出てくる言葉が真実ばかりとは限らない。言葉の奥に隠れている人間心理に気づけるようになると真実に気づける近道になる。
他人が自分の話をし出したときはまず聞き役に回り、観察することで相手の真実が見えてくる。あなたが相手の真実に気づくことができれば、他の人とは違った言葉を相手にかけられたり、周りが見えていない視点から相手を見ることもできるようになるはずだ。
その心理がわかれば、誰の話にも耳を傾けたなかった人がなぜかあなたの話だけは聞くという状況を作り出すことも可能になる。そうなれば、あなたはその人にとってのよき理解者として頼りにされる存在になるだろう。
話を聞かなかった人が「たった一言」で話を聞いてくれるようになる
方法があるのですが…
相手を理解するということは自分が理解されるための方法を知ることにもなるので、今後の参考になれば幸いである。