Friedrich August von Hayek

We shall not grow wiser before we learn that much that we have done was very foolish.

Perhaps the fact that we have seen millions voting themselves into complete dependence on a tyrant has made our generation understand that to choose one’s government is not necessarily to secure freedom.

The curious task of economics is to demonstrate to men how little they really know about what they imagine they can design.

3 thoughts on “Friedrich August von Hayek

  1. shinichi Post author

    NHK BS1スペシャル「欲望の資本主義2019~偽りの個人主義を越えて~」

    2019年1月3日(木) 午後9時00分~

    https://amagomago.hatenablog.com/entry/2019/01/07/152709

    第10章「巨人の後悔」
     (ナレーション)
     「市場の自由を頼りにあり続けた資本主義
      計画を求める声は劣勢だったが
      リーマンショックで形勢は逆転する…」
     リーマンショックの混乱から立ち直るため、各国が市場に介入した
     このとき繰り返された「ケインズvsハイエク」の論争…

     安田さんとティロールさんの対談。
     安田さん
     「特にリーマンショックのあと、多くの人が経済の行方に懸念を示しました、
      資本主義の未来についてどう思いますか」

     ティロールさんはケインズ的な国家の介入を支持する。
     「市場の失敗や混乱を収めるための強力な国家が必要です」

     「レッセ・フェール(なすがままに、自由放任)的な規制緩和の兆候もありますが
      それが金融業界にとってよくないのは明白なのに
      誰も失敗から学ぼうとしない。
      規制を撤廃して金融危機にさらされている国もあります」と。

     一方冒頭に出てきた投資家、ジェフリー・ヴェルニックさんへのインタビュー
      (学生時代はハイエク、フリードマンに師事
      仮想通貨やブロックチェーンに精通するアメリカの投資家)
     彼は政府の介入に批判的。
     「今の金融緩和は「歪められたルール」の結果で、
      レッセ・フェールの結果ではない。
      むしろ政府の介入があると何が起こるかを示す最悪の例だ。
      政府の保証が無ければあんな契約をするはずがない」

     彼によると、
     リーマン危機の数年前、
     フレディ・マック
     (米連邦住宅貸付抵当公社、住宅ローン買取や証券化をする
     アメリカ政府支援企業の一つ)
     が破産したら社債を売るべきか、
     と友人が聞いてきたそうです
     しかし彼は政府が救済するだろうから売るなとアドバイスした、と。

     「政府に救済されることへの期待が、
      市場の機能を弱めていた」
     …日本のバブル時を彷彿とさせる話。

     彼の話は今回の主役、ハイエクとその弟子フリードマンに及ぶ
     「当時バーナンキが面白いことを言っていた、
     「フリードマンなら私のしたこと(政府の介入)を擁護しただろう」と。
      でも彼はハイエクとは言わなかった、
      ハイエクなら反対しただろう」

     フリードマンはハイエクの一番弟子で、ハイエクの理解者とされていたが、
     師匠とは違い「市場のマネーは中央がコントロールすべし」と言っていたらしい

     (「ハイエクの一番弟子の過ちか?」という字幕)

     「フリードマンは政府との繋がりが強かった」そうで、
     フリードマンは「小さな政府」と称しつつも
     実際は中央集権的な政策を取っていたそうです
     バラマキ、累進課税など…

     ハイエクは晩年、フリードマンについて
     「彼の経済理論を批判しなかったことを今でも後悔している」とのべているらしい

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  2. shinichi Post author

    「フリードマンは悪いけどハイエクは悪くない」という議論について

    by 木下元文

    http://asread.info/archives/282

     新自由主義と呼ばれるイデオロギーが行き着くところまで進んだとき、市場経済は大惨事に見舞われました。

     新自由主義の崩壊後において、特に気になるのは保守派にみられる「フリードマンは悪いけどハイエクは悪くない」という意見です。リーマンショック後は『蟹工船』ブームなどが起き、マルクスの亡霊が復活したことへの対抗軸として、ハイエクが見直されていたという点を指摘できます。

     確かにマルクス主義は、ハイエクの批判で理論的に論破されています。格差社会という現実における対応という点では共産党に見るものがありましたが、今さらマルクス主義を持ち出してもどうしようもありません。先が無い状況で無理に突き進めば、破壊をともなう破滅が待っているだけでしょう。

     それとは別に、「フリードマンは悪いけどハイエクは悪くない」という意見についてはよく考えてみる必要があります。確かに、ミルトン・フリードマンとF・A・ハイエクの考え方には無視できない相違があります。

     ですが、私の見解ではフリードマンの提案が受け入れられないのは当然として、ハイエクの提案も受け入れられません。フリードマンとの相違にかかわらず、ハイエクの思想を拒絶することが後々重要になってくると思われるのです。フリードマンは悪いけど、ハイエクは悪くないという議論は間違っていると思うのです。ハイエクのマルクス主義批判が正しいからといって、代わりに提示されているハイエクの提案が正しいとは限りません。

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  3. shinichi Post author

    ハイエクとシカゴ学派―方法論と自由主義―

    by 江頭進

    http://jshet.net/docs/journal/53/532egashira.pdf

    ハイエクの自由主義と,フリードマンに代表されるシカゴ学派の自由主義は,共通点と相違点がこれまでも指摘されてきた.

    フリードマンは,経済学を自然科学と並び立つ科学とするために,経済学に対して「実証性」あるいは「予測可能性」を要求した.他方で,ハイエクは,社会科学と自然科学の方法が別個のものであり,社会科学は独自の方法論を持つべきであるとした.この両者の違いが,自由主義者としてともに世界をリードしながらも,ハイエクとフリードマンが最後まで折り合えなかった一つの理由でもある.

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