三島由紀夫

幸福つて、何も感じないことなのよ。幸福つて、もつと鈍感なものよ。幸福な人は、自分以外のことなんか夢にも考へないで生きてゆくんですよ。

One thought on “三島由紀夫

  1. shinichi Post author

    夜の向日葵

    in 鹿鳴館

    by 三島由紀夫

    園井花子(主人公の柏木君子の友だち)の言葉

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    むかしから君子さんとわたくしとは、向日と影みたいなものだったの。あの人はどこまで行ってもいつも日向にいた、まるで向日葵みたいに。わたくしは蝸牛みたいにいつも向日葵のかげにいたの。

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    子供のころから、あなたのお母様は、何でもほしいと思ったもので買っていただけないものはなかったんですってね。何でも思うとおりにならないことはなかったというじゃないの。

    Reply

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