伊藤恵理

最近では、TEDやTEDxといったトークショーで、科学技術者のアイデアをスタイリッシュに世界に発信できる機会も増えました。また、STEAMが誕生したりして、科学を伝えるコミュニケーションの大きな進歩を嫡しく思っています。
その反面、科学技術や社会実装の仕組みが理解されないまま、一部でイメージばかりが先行する状況に不安を感じるようにもなりました。AI、ロボット、自動運転車、ドローン、シンギュラリティなどについて、多くの専門家が、一般社会の捉え方とのギャップに違和感を覚えています。
科学技術の発展に伴って、豊かな未来を築くためには、文系・理系の壁を超え、時代に合った正しい科学リテラシーを身につける必要があります。

One thought on “伊藤恵理

  1. shinichi Post author

    みんなでつくるAI時代 これからの教養としての「STEAM」

    by 伊藤恵理

    AI以前には戻れないわたしたち。未来をどうサバイブする?

    ● 科学的教養=真実とファンタジーを区別する力
    ● 読解力=国語が苦手なAIを超える想像力

    これからのコミュニケーションに必要な基礎教養「STEAM」とは、
     S (科学: Science)
     T (技術: Technology)
     E (工学: Engineering)
     A (美術: Art)
     M (数学: Mathematics)
    を指す。すでに欧米では、「STEAM」教育に力を入れている。

    AIが普及した世界では、ますます国籍や人種、ジェンダー、文化、官民の組織、企業、研究機関など、さまざまな立場の枠組みを超えたコミュニケーションが必要になる。その際に、助けとなるのが「STEAM」を備えた人材だ。

    「空はひとつ」をモットーに、安全でスムーズな「空の交通整理」を担う「航空管制」の研究を続けている著者は、国際的なプロジェクトで科学を実用化するために、タフな調整をこなしてきた。そうした自身の経験や、周囲の研究者やビジネスパーソンの手法、そしてさまざまな文献から得た、コミュニケーションの極意をつづったのが本書である。

    さまざまなアプローチで科学を社会に最適化していく科学者たちの態度からは、社内外での企画やプロジェクトの実現といったビジネスの現場のほか、地域コミュニティ、さまざまな会合など、多くの利害を持つ者が集う場で、何かを実現する際に学べることが必ずある。

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