康哲虎

ボクサーの明日を預かるセコンドの心が投げた黄色いタオル

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1 Response to 康哲虎

  1. shinichi says:

    康哲虎

    もう少し背が高ければボクシングやらなかったよ絵を描いていたよ

    地下鉄の吹き上げる風は一瞬のボクサーの夢人込みに消ゆ

    母国語と母語を隔てる日本海一度も越えず霞むふるさと

    喪失の底にも芽生えがあることを認知症ケアの醍醐味とする

    **

    西村曜

    核拡散防止条約そういえばポン酢は家にあっただろうか

    適切なキスの長さが分からずにほへとちりぬるあたりで止めた

    いつまでも名字で呼んでいつまでも光がうすく漏れているドア

    生きていく 求人サイトの検索に「一人でできる」とまず打ち込んで

    コンビニに生まれかわってしまってもクセ毛で俺と気づいてほしい

    **

    蒼井杏

    到着後わたしの電車が回送になって車庫へとはいってゆきます

    あ、この曲、なんだったっけな、パーカーの短いほうのひもをひきつつ

    まんなかの頁にてのひらおしあてて糸綴じノートをひらいてゆくの

    ぱらついてコンビニ袋にいくつもの水玉つけて待ちぼうけなさい

    寒気団のぶつかるところでお砂糖はおいくつですかとたずねています

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