本音と建前

民主主義では少数が尊重され
多様な意見が取り入れられる
多数決の原理と少数派の擁護とが
民主主義を支える一対の柱となり
少数派の権利とか自由とかを守り
すべての人をしあわせに導く
そんなことを教えられ信じた
でも
きれいごとはいつのまにか影を潜め
すべてが多数派によって決められて
諮問機関やら専門家会議やらが
多数派の意見だけを提言する
多数派の人々が集まって
民主主義を褒めたたえる
変えようという意見は無視されて
なにも変えないことが評価され
すべての進化が止まってしまう
これは多数の専制政治じゃないか
違うことが悪いことのように言われ
民族が違い言葉が違うと仲間に入れず
文化が違うとオリジナリティを認めず
慣習の違いを礼儀知らずと批判し
良心を認めず宗教を忌み嫌い
住んでいる場所で人を見て
所得が低ければなぜか見下し
信条を持てば危険と見られ
これが自由だ民主主義だと
自由な社会は寛容と譲歩とが中心で
民主的過程は話し合いと合意だという
建前があって本音があって
国の建前や社会の建前
求められているのは
本音だろうか建前だろうか
個の本音とグループの本音
求められていないのは
本音だろうか建前だろうか
民主主義が社会に根付いたという
表向きにはそういうことになっている
民主主義を口にする人は民主主義を知らず
民主主義を知る人は民主主義を嫌う
じゃあと聞く
民主主義に代わるものはなんなのか
さあね
AIじゃないの?

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