科学のようなもの

経済が成長するのは
経済学者のおかげではない

経済予測は当たることもあるが
当たらないことが多い
経済がいい時には
どれもがよい経済モデルに見える
危機が来た時には
どの経済モデルも役に立たない
経済学者は成長に浮かれているうちに
経済学が役立たずだったことを忘れる
経済モデルが危機のときは機能せず
解釈に必要な直感とか経験とかが
インチキを際立たせる

子供が成長するのは
医者のおかげではない

エビデンスという言葉は
医者の本質をついている
患者が健康なときには
名医と藪医者に違いはない
重病になってはじめて
誰がよい医者なのかがわかる
いずれにしても医者は科学者ではない
応用はしても発見はあまりしない
発見ができても一般化ができない
作業は速いが言うことはよく変わる
権威を敬い疑問を持たない
効果や効率を重んじ創造性はない
そう 医者は科学者ではないのだ

聞かないという態度は大事
聞いた人はシベリア
聞かなかった人は日本に帰れた
それを忘れないようにしなければ
だから医者の言うことは聞かない
そう言いながら
医者の言うことを聞いてばかり
でもそのまま信じてはいけない

科学者の言うことは場合によっては信じる
経済学者の言うことは信じてはいけない
医者の言うことはそのままは信じない
医者が言っていることの半分以上が
5年後には間違っていましたになる
5年後にはほんとうでなくなることを
信じるわけにはいかない
そんなことを言っていても
医者が何か言うと
従っちゃうんだけど

3 thoughts on “科学のようなもの

  1. shinichi Post author

    子供が成長するのは
    医者のおかげではない
    そして
    経済が成長するのは
    経済学者のおかげではない

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