面倒な遺伝子

こちらの人々のほうがあちらの人々より走るのが速いと言うのは差別だろうか
短距離走の優勝者は国籍はともかく祖先を辿れば西アフリカの出身だ
そう言ったら僕は人種種別主義者ということになってしまうのだろうか

こちらの人々のほうがあちらの人々より高地に慣れていると言うのは差別だろうか
高地ではチベットの人やアンデスの人のほうが断然有利じゃないか
そういう僕は間違っているのだろうか

こちらの人々のほうがあちらの人々より知能指数が高いと言うのは差別だろうか
知能検査が万能なわけではなくひとつの目安でしかないのだから
高かろうが低かろうが構わないじゃないか

こちらの人々のほうがあちらの人々より金持ちだと言うのは差別だろうか
貧富の差が生まれた原因には差別もあるけれど
金持ちだというのは事実だから 言ったっていいんじゃないか

こちらの人々のほうがあちらの人々より社会的に成功していると言うのは差別だろうか
社会的な成功は生まれや育ちに影響されるのかもしれないけれど
あくまで個人の違いだと言わなければならないのだろうか

こちらの人々のほうがあちらの人々より学歴が高いと言うのは差別だろうか
地域で学歴が違ってくるのは たくさんの地域格差のせいだ
事実を言うのが悪いとは思わないけれど 差別があるのは認めなければならない

こちらの人々のほうがあちらの人々より道徳的に優れていると言うのは差別だろうか
こちらの道徳で優れていてもあちらの道徳では劣っているかもしれないのだから
道徳的に優れているなんて言う人のことは無視していればいい

こちらの人々のほうがあちらの人々より美しいと言うのは差別だろうか
こちらでは美しくてもあちらでは美しくないというのはよくあることで
美しいというのは主観だから美しくないと言われても気にしなければいい

こちらの人々のほうがあちらの人々より優れていると言うのは差別だろうか
誰かは優れているから他の人たちを支配する権利を持っているなんて
そんな考えは絶対に間違いだと思いたい

ポリティカル・コレクトネスばかり気にして
言いたいことを言わなかったり
心にもないことを言ってしまったりしたら
とても残念だ

本質は言葉とは他のところにある
言葉を変えたからといって本質は変わらない

人は平等に生まれてこない
 同じ遺伝子を持ってうまれてはこない
人は平等に育ってこない
 恵まれた環境とそうでない環境とがある
人は平等に扱われない
 差別や偏見はいつになってもなくならない

でも人が平等に扱われる社会がくると信じたい
人は平等だと信じたい

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1 Response to 面倒な遺伝子

  1. shinichi says:

    (sk)

    第84作
    Troublesome Genes

    Nicholas Wade
    https://kushima38.kagoyacloud.com/?p=59052
    にインスパイアされて。

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