風のにおい

春の風のにおいは 春を感じるにおい
気持ちのいい 若葉や花のにおい

生き物が身近に感じられる春に
土の上を歩くのが気持ちいい

春の真ん中で二人で目を閉じて
鮮やかで爽やか

春なのに秋を感じる日に
なにも終わらないでと願う

夏の風のにおいは 夏を感じるにおい
むわっとした 暑く湿ったにおい

空の高さと深さを感じる夏に
暑い砂の上を裸足で走る

夏の夜に砂浜の上で二人だけになって
とても嬉しい

夏なのに冬を感じる日に
風の冷たさが気持ちいい

秋の風のにおいは 秋を感じるにおい
爽やかな土の香りと 枯葉のにおい

木の肌触りがとてもいとしい秋に
落ち葉を踏んで音を楽しむ

枯葉にかくれた穴に落ちた二人は
とても運がよくて

秋なのに春を感じる日に
与えられた時が有難い

冬の風のにおいは 冬を感じるにおい
透き通っていて 冷たく乾いたにおい

流れる水がどこまでも清らかな冬に
霜柱を踏んで感触を楽しむ

冬の寒さのなかでからだを寄せ合って
とても近くて

冬なのに夏を感じる日に
陽の暖かさが気持ちいい

君がいる四季の風は
たくさんの香りを運んでくる
たくさんの違ったにおいがする
たくさんの君がいる

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1 Response to 風のにおい

  1. shinichi says:

    (sk)

    第111作
    The Scent of the Wind

    freewind88
    http://www.kushima.org/is/?p=817

    風の痛み
    by りりィ
    から何らかの刺激を受けて

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