そのまま言う

考えたことをそのまま言ってしまうことがある
 見たものや感じたことを素直に表現できる
といえば聞こえはいいけれど
それでは物事はうまくまわっていかない

供された料理がどんなに美味しくなくても
美味しいと言わなければ感謝は伝わらない
どんなに口に合わなくても たとえ嫌いでも
 おいしかった
の一言が作ってくれた人への感謝になる

借りたものが古くて使うのが大変だったとしても
 貸してくれて ありがとう
という気持ちがあれば
 ボロで使うのに苦労した
とは言えないはずだ

他人の評価はしないにこしたことはない
 あなたは中の下ですね
なんていうのはもちろんのこと
 あなたはトップテンに入りますね
なんていうのも言わないほうがいい

なにかに感動して素直にそれを表現しても
その感動を共有していない人からは
 何言ってるの?
という反応しか返ってこない

それでも人は 考えたことを言いたい とか
感じたことを共有したい とか思っていて
それで
考えたことをそのまま言ってしまったり
感じたことをそのまま表現したりして
孤独を感じ
やりきれない気持ちになったりする

考えたことをそのまま言うのは
君にだけにしよう
君も僕にだけは
何を言ってもいい
心を許していい
信じてくれていい

One thought on “そのまま言う

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