百年に一度の

百年に一度の危機だという
実際 私たちはたくさんの 百年に一度 に遭遇する

百年に一度のパンデミックが到来した
百年に一度の大雨が降った
百年に一度の山崩れが起きた
百年に一度の洪水に見舞われた
百年に一度の台風が来た
百年に一度の地震が発生した
百年に一度の津波が起きた
百年に一度の経済危機だ
百年に一度の恐慌だ
百年に一度の大変革期が始まっている
ニュースからは たくさんの 百年に一度 が溢れ出る

百年に一度の災害が日常的に起きる時代だという

毎年いくつもの 百年に一度 がやって来て
百年に一度の後には
新しい状況が 新しいあたりまえになる

なにかちょっとしたことがあると
百年に一度の脅威だといって騒ぐ
本当にそうだろうか

ほとんどの人は100年も生きないので
百年に一度は 一生に一度という意味なのだろう
遺伝子に危機が記憶されている とはいっても
自分が経験したかどうかは やはり大きい
だから 百年に一度は
自分が経験したことのないほどの
ということなのかもしれない

なにが起きても 生まれてからはじめてのことだから
みんな 百年に一度 になる

被害者に寄りそう
被災者の心に寄りそう
罹災者の気持ちを考える
そんなことを言う人に限って 隣国の危機には冷たい

人は 地球の反対側で起きたことまで 心配していられない
海外で起きたことまで 心配していられない
他県で起きたことまで 心配していられない
他の町で起きたことまで 心配していられない
誰にも日々の暮らしがあって 生活を続けなければならないから
他人のことまで 心配していられない

でも日本という括りのなかでなにかが起きると
ニュースは容赦なく情報の洪水を起こし
百年に一度を連呼する

百年に一度に慣れきってしまった私たちは
大変な時代だなと考えることにも慣れきっている

なにごとにも慣れ切った私たちは
怯えることにも慣れ切って
自分にも慣れ切って
生きている

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1 Response to 百年に一度の

  1. shinichi says:

    (sk)

    第140作
    Once in a Hundred Years

    Matt Ridley
    https://kushima38.kagoyacloud.com/?p=40851
    から何らかの刺激を受けて

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