戦して赤いクレヨンもなくなりぬ
という
石牟礼道子さんの575があって
そうか
紙が白かったから
日の丸の旗を描くのに
白いクレヨンは要らなかったんだって
赤いクレヨンがあれば良かったんだって
そんな基本的なことに気がついた

もしも
紙っていう紙がみんな黒かったら
インクはやっぱり白かなとか
そして
白いクレヨンがたくさん要るなって

ところで
新聞紙の色は厳密にいえば白ではない
っていうことにはじめて気づいた
そんなこと
気にしたことがなかった
白色度が低い用紙という言い方をするらしい
真っ白でなくても
新聞の紙面に日の丸を印刷しようとしたら
やっぱり赤いインクがたくさん要る

いや まて
「国旗及び国歌に関する法律」によれば
日章は紅色とされていて
赤ではない
紅は「くれない」なのか「べに」なのか
そんなことさえわからないけれど
とにかく赤色ではない
日の丸を印刷しようとしたら
紅色のインクがたくさん要る

色というのは不思議なもので
紅色といっても同じ色は出せない
色を載せるのが紙か布かで違ってくるし
紙の質や布の種類によっても違ってくる
使うコンピュータやプリンターによっても違う
頼む会社によっても違うし
人によっても違う

石牟礼道子さんが代用教員をしていて
子どもたちに日の丸を描かせたとき
紙が白いかどうかとか
クレヨンが赤いかどうかなんて
考えなかったに違いない
白い紙は白
赤いクレヨンは赤
そのことに疑問を持つ人はいなかったに違いない

白い紙は白 ダーティーホワイトも白
赤いクレヨンは赤 紅色も赤
それでいい

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2 Responses to

  1. shinichi says:

    (sk)

    第164作
    Color

    Encycolorpedia
    http://www.kushima.org/is/?p=56731
    から何らかの刺激を受けて

  2. shinichi says:

    (sk)

    なにをこだわっているのかと言われてしまいそうだが、色にこだわる人は意外と多い。

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