言葉

忘れようと思っても思い出せない
という赤塚不二夫の言葉を
超える言葉が出てこない

思い出そうと思っても忘れられない
と逆にしても
いまひとつ

進もうと思っても戻れない
とか
戻ろうと思っても進めない
とか
好きになろうと思っても嫌いになれない
とか
嫌いになろうと思っても好きになれない
とか
そんなことを考えていたら
アタマがクラクラしてきた

I try to forget, but I can’t remember
という美術館に飾られた作品も
もとの言葉を超えてはいない

なにを書いても
なにを作っても
追いつくことはない

こんなことをしても
時間がすぎるだけ

でも君がいて
心地よくて
だから
これでいいのだ

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