静かな喜びというようなものでしょうか。年をとり、いままで重要だったものに意味がなくなると、自分の心を真にときめかせてくれるものは、それほどないことに気がつきました。規模の大きなイベントは人の心を動かすと思われていますが、静かな喜びを味わうことが幸せであり、私はそのことを噛みしめています。
静かな喜びというようなものでしょうか。年をとり、いままで重要だったものに意味がなくなると、自分の心を真にときめかせてくれるものは、それほどないことに気がつきました。規模の大きなイベントは人の心を動かすと思われていますが、静かな喜びを味わうことが幸せであり、私はそのことを噛みしめています。
何が侘び寂びであり何が侘び寂びでないか。それを決める審査員のような立場には私はなりたくないのです。
あえてあげるとすれば、味噌やミョウガでしょうか。それは味噌やミョウガの味が、共感覚的に侘び寂びを連想させるからです。
サンフランシスコ郊外に“わび・さび”をさがして
レナード・コレン インタビュー
インタビュー:赤田祐一、青野利光
通訳:ジェフリー・マカティア
Spectator 第43号
2019年2月
特集=わび・さび
発行=エディトリアル・デパートメント