期待

Benzema や Griezmann や Mbappé に
次の試合でのゴールを期待してはいても
モラルを持ってほしいとは思っていない

矢野沙織 や 纐纈歩美 や Tal Wilkenfeld に
心震える演奏を願ってはいても
もっと綺麗になってなんて思わない

孫正義 や 三木谷浩史 や 柳井正 に
安くていいものをと思ったとしても
なにかをしてほしいなんて思ってはいない

Chet Baker のような人には
なにも期待しない
だからその音色に痺れる

なにも期待しないのがいい
期待しなければ 感激はひとしおだ

誰にも何も期待しない
そうすればきっと いいことがある
かもしれない

社会

予期された答えしかない肯定社会
教育や訓練で秩序が保たれる規律社会
なんでもわかってしまう透明社会
なんでも根拠になってしまうエビデンス社会
愛も恋も消えてしまったポルノ社会
変わり続けることで成り立つ加速社会
ほかの世界と隔絶している親密社会
大量の情報に価値をおく情報社会
知識が重要な価値を占める知識社会
誰もが自分のことを見せる展示社会
絶え間なく成果を求められる疲労社会
プライバシーのないポストプライバシー社会
深い退屈に彩られた倫理社会
精神的暴力が支配する監視社会
忘れたことまで暴き出す暴露社会
他人に寛容で優しい繋がる社会
人間が管理されるようになった管理社会
The Society of Positivity
The Disciplinary Society
The Transparency Society
The Society of Evidence
The Society of Pornography
The Society of Acceleration
The Society of Intimacy
The Society of Information
The Knowledge Society
The Society of Exhibition
The Society of Tiredness
The Post-Privacy Society
The Society of Moral
The Surveillance Society
The Society of Unveiling
The Connected Society
The Society of Control

池田清彦

 社会にとって有益ではない人間は不要である――そうした考え方は、障害者や高齢者のみならず、失業者や生産性の低い労働者にも向けられつつあります。「人工知能(AI)が人類の知性を超える『シンギュラリティ(技術的特異点)』が、近い将来訪れる」という議論も流行りましたが、すでに機械が人間の労働を代替しつつあるなかで、失業者や単純労働者への風当たりがますます強くなっているのは間違いありません。
 現代優生学は優秀な遺伝子を増やし、劣悪な遺伝子を淘汰するという、旧来の優生学から離れて、「生産性のない人間を直接淘汰する」という、より過激なほうへと向かっているように感じられます。

IoT

百何十億ものモバイルデバイスや
10億を超えるAI内臓の監視カメラが
インターネットにつながって
僕たちの役に立っている

乳幼児の安全確認
高齢者の見守り
薬の服用状態や効果のモニタリング
睡眠時間などの活動データの収集
生活習慣のデータの管理
血圧などの健康管理
エアコンの遠隔操作
台所の電気やガスの確認
失われた鍵の追跡
照明の適正化
災害の回避
芝生や植物の水やり
掃除の自動化
冷蔵庫の適量コントロール
そんなことのために
みんながカネを出して身の回りに溢れさせる

官公庁も負けじとばかり
スピードセンサーを道路に埋め込んだり
道路のゴミを検知したり清掃したり
街の明るさを制御したり
公園のスプリンクラーを必要に応じて動かしたりと
水の汚染レベルの監視とか
野生生物の保護とか
危険情報の収集とか
スマート農業とか スマート林業とか
いろいろなことにおカネをかける

会社だって負けてはいない
保守管理とか修理とか
推測の回避とか
製造過程の監視とか
資産の追跡とか
安全の管理とか
品質の維持とか
生産スケジューリングの最適化とか
サプライ・チェーンの管理とか
企業のリソースの計画とか
製品のライフサイクルの管理とか
もっと儲けるために カネを使う

インターネットにつながったモノたちが
知らず知らずのうちに僕らを監視している
誰もそれが監視だとは思っていない

監視

なにげなく暖房の話をしていたら
一時間もしないうちに
最新型のエアコンの
宣伝メールが届く

白老町を通過したら
その晩になって
次は白老町にゆっくり来てくださいという
メールが届く

いったいスマホやPCは
僕の何を見て
僕から何を聞いて
何をしているのだろう

どうってことないと言いながら
スマホの電源を切る
監視カメラや隠しマイクが
そんな僕を笑う

ビッグデータ

多くのアプリケーションがビッグデータを利用する

建前では
 ビッグデータを利用しても
 個人を識別するデータを使用するわけではないから
 個人識別可能情報が危険にさらされることはない
ということになる

でも実際は 問題ばかり
 ビッグデータを取り巻く技術は
 進歩を続けているから
 そんなことはあっという間に解決される
と言われても にわかには信じられない

ビッグデータの中にいる君は 隠れて見えない
ビッグデータの中の君は 君ではない
そういうことにして
まあいいか と思う

医療情報

医学に関する知識は
過去の経験から成る
そこには
無数のプライバシーや
センシティブな情報が含まれる

プライバシーを優先して
多くの医療情報の利用を禁じれば
医学の進歩は止まる
だから
プライバシーの保護は二の次になる

もっとも僕らは治療や手術を受ける前に
いろんな紙にサインをしていて
プライバシーを進んで放棄しているのだから
何かを言えるわけではないのだけれど
そしてみんなが
医学の進歩を願っているのだから
プライバシーのことでとやかく言うのは
馬鹿げているのかもしれない

ということで やっぱり
プライバシーの保護は二の次なのだ

石牟礼道子

差別を受けた人、深く傷ついた人たちがたくさんいますよね。未来は、そういう人たちの中に、むしろ希望があると思うんです。

人工知能

人工知能が 人の知能のようになることはない
人工知能のインテリジェントな判断を 人がすることはないし
人のインテリジェントとは程遠い判断は 人工知能にはできない

人工知能は どこまでも合理的で
人の知能は いつも非合理的だ

人工知能の論理は 最初から最後まで論理的で
人の心が 論理的になることはない

人工知能は心を再現できるのか?
人工知能に脳のメカニズムを解明できるのか?
人工知能に人間はどう考えるかがわかるのか?
人工知能に思考や知性や意識が理解できるのか?
人工知能は人間のように考えることができるのか?
人工知能のアーキテクチャは脳に近づけるのか?
人の脳は計算を行っているのだろうか?
インテリジェントな人工知能を作ることができるのか?
インテリジェントな人工知能には意識があるか?

人工知能は合理的に考えるか?
人工知能は論理を考えるのか?
論理的な推論を実行するプログラムが人工知能なのか?
人工知能に論理の組み立てができるのか?
演繹とか帰納とか仮説推論といった論法は通用するのか?
人工知能に人は論理的に考えないということが理解できるのか?
強力な人工知能は脆弱な人工知能を気にするだろうか?
人工知能に真実や虚りを知ることができるのだろうか?
結論が正しくもなく間違ってもいない場合に 人工知能はどうするのか?
人のように考えるには いいことか?
人の知能を持つことが 人工知能にとっていいことなのか?

君はただ笑うだけ
かな?

Nina Schick

A deepfake is a type of ‘synthetic media,’ meaning media (including images, audio and video) that is either manipulated or wholly generated by AI. Technology has consistently made the manipulation of media easier and more accessible (ie through tools like Photoshop and Instagram filters). But recent advances in AI are going to take it further still, by giving machines the power to generate wholly synthetic media. This will have huge implications on how we produce content, and how we communicate and interpret the world. This technology is still nascent, but in a few years’ time anyone with a smartphone will be able to produce Hollywood-level special effects at next to no cost, with minimum skill or effort.
While this will have many positive applications – movies and computer games are going to become ever more spectacular – it will also be used as a weapon. When used maliciously as disinformation, or when used as misinformation, a piece of synthetic media is called a ‘deepfake’. This is my definition for the word. Because this field is still so new, there is still no consensus on the taxonomy. However, because there are positive as well as negative uses-cases for synthetic media, I single distinguish a ‘deepfake’ specifically as any synthetic media that is used for mis- and disinformation purposes.

黒と白

競馬とか 競輪とか 競艇とかに通って
勝てば風俗でカネを使い果たし
負ければ大酒を飲んで酔いつぶれ
パチンコや 賭け麻雀に うつつをぬかし
宵越しのカネは持たないなんてイキがって
二日酔いで仕事を休み
気づけば職安の列に並ぶ
そんなことは 人工知能内蔵のロボットは 絶対にしない

人工知能は 理に適ったことしかしない
人は 理屈に合わないことばかり する

人工知能が人を超える知性を目指すなんて
とんでもない戯言で
人工知能が人のようになるというのは
Artificial Intelligence が Artificial Stupidity になるということ
そう
人工知能はいつも rational で
人はどこまでも irrational だ

ところが いつのからか 人は irrational ではいられなくなって
周りを見れば rational な人ばかり
社会が irrational な人を許容しなくなったのか
irrational な人たちが rational になったのか

プライバシーなんて もうどこにもなくて
誰も秘密を持つことができない
小さな小さな秘密すら
あっという間に あばかれる

秘密をあばくのは 国家などではない
知らない人が 秘密をあばく
何十年前にしたことが原因で 仕事を失ったり
ちょっとした失言が 未来を閉ざしたり
サーチエンジンや SNS が
人生を狂わせてしまう
もう人は 思っていることを口に出すことすらできない
気を許して話したことは録音され
彷徨い込んだ場所で録画され
記憶にない場所で記憶にないことを言っている自分が残り続ける

監視しているのも 国家などではない
身近な人が 監視している
子どもを犯罪から守りたいから
徘徊老人の行方不明が心配で
愛する人のトラブルを防ぐため
GPS でどこにいるかを探る
もう人は 気儘な散歩すらできない
フラフラとウインズに入り込んだり
ついつい風俗に向かったり
そんなことをすれば破滅が待っている

社会は明るい透明性で溢れ
些細なことが暴露され
秘密を持てない人たちが
持ってもいない秘密に怯えている

ダークな社会のダークな秘密は
スクリーンの中だけのこと
明るい社会のチープな秘密が
街中に溢れ出す

私の秘密は あなたの秘密
共有された秘密に毒はなく
秘密のない社会では政治家はいらず
嘘のない社会には 真心もない

持ってもいない秘密に怯えている人が
秘密を守らなければと 必死になっても
そんなこととは関係なく
ありもしない自分が人工知能に検知され
聴聞委員会や国税庁の調査が入る

なにも 思っては いけない
なにも しては ならない
そう思っても
バーチャルな世界にいる知らない自分が
一度しかない人生を狂わせる

北の大地

北海道に行けば 自然があるのだと
勝手に思い込んで 飛行機に乗った
川があり 水があり 石があった
木があり 草があり 花が咲いていた
山があり 空があり 海があった
それでも自然は どれも部分でしかなかった
山の上の鉄塔や電線
海を遮るコンクリート
政治的な記念碑
宣伝のための看板
川も 水も 石も 黙りこみ
木も 草も 花も 色を隠し
山も 空も 海も 動きを止めている
ただ虹だけが 私に微笑んで
そしてあっという間に 消えていった

蜻蛉

長い幼虫時代を水中で過ごした十何兆もの蜻蛉が
羽根の生えた成虫になり 交尾をして 一日で死ぬ
同時に孵化することで 食べられてしまう可能性が減り
交尾できるチャンスが大きく広がる
口も消化器官も持たない蜻蛉が食事をすることはない
水上を飛び ただ交尾する
そして水中で死ぬ

そこには 人権ならぬ蜻蛉権とか
人道ならぬ蜻蛉道とかは なく
その短い命は どこまでも儚い

蜻蛉になった僕が 蜻蛉になった君を探す
死ぬ前に 会えるように
いつも一緒の君と 生を終えるように

量子力学の森

<今の私にとって私はこの私だけであり、世界はこの世界しかない>
量子力学の森にわけ行った人が そう言った
うーん、そうなのか

多世界理論は検証できるのか できないのか
検証できることが予測されているのか 予測されていないのか

量子力学をどう考え どう理解するかは 人それぞれ違う
量子力学の森に入り込み その先に見えてきた世界を説明しても
理解する人は少なく 直感的に批判する人ばかり
正しいとか 正しくないとかは 誰にも言えないはずなのに

専門分化し細分化し続ける現代の物理学のなかには
合意できなかったり説明できなかったりすることがたくさんある
19世紀までの自然哲学は完全に消えてしまったけれど
宗教的でない自然哲学的ならば合意も説明も容易なのではないか

多世界理論も
一旦現在の最先端の物理学から少し離れて考えれば
SFのような理論ではなくなり
まったく新しい理論に見えてくるのではないか

なんだか量子力学の森が 青木ヶ原の樹海に思えてきた

量子力学の森にわけ行った人は
いつになったら森から生還するのだろう

分断

検索エンジンやソーシャルメディアといったインターネットの世界では
興味の一致する人や自分に似た人にしか出会わない
自分の気に入ることだけを切り取ってきた世界には
同じ意見や同じ好みを持った人が集い
その世界にしかない事実が生まれ
その事実を間違っているという人は
その世界には入ってこない
外の意見は見事なまでに無視され
批判的な意識は消え
正しいと信じることが確信になってゆく
親しさに溢れる世界は快適で
公共性は遠いものになり
プライバシーは意味を失う
遠さまでもが取り除かれた近さだけの世界は
ほかの世界と見事なまでに隔絶していて
外に向かって開こうとすることはなく
外のことを気にすることもない
この世界も あの世界も どの世界も
この人も あの人も どの人も
決して交わることはない

Wendong Li, Michael Frese, Peter D Harms, Doris Fay

Previous proactivity research has predominantly assumed that proactive personality generates positive environmental changes in the workplace. Grounded in recent research on personality development from a broad interactionist theoretical approach, the present article investigates whether work characteristics, including job demands, job control, social support from supervisors and coworkers, and organizational constraints, change proactive personality over time and, more important, reciprocal relationships between proactive personality and work characteristics. Latent change score analyses based on longitudinal data collected in 3 waves across 3 years show that job demands and job control have positive lagged effects on increases in proactive personality. In addition, proactive personality exerts beneficial lagged effects on increases in job demands, job control, and supervisory support, and on decreases in organizational constraints. Dynamic reciprocal relationships are observed between proactive personality with job demands and job control. The revealed corresponsive change relationships between proactive personality and work characteristics contribute to the proactive personality literature by illuminating more nuanced interplays between the agentic person and work characteristics, and also have important practical implications for organizations and employees.

Christopher J. Boyce, Alex M. Wood

Unemployment has a strongly negative influence on well-being, but it is unclear whether it also alters basic personality traits. Whether personality changes arise through natural maturation processes or contextual/environmental factors is still a matter of debate. Unemployment, a relatively unexpected and commonly occurring life event, may shed light on the relevance of context for personality change. We examined, using a latent change model, the influence of unemployment on the five-factor model of personality in a sample of 6,769 German adults, who completed personality measures at 2 time points 4 years apart. All participants were employed at the first time point, and a subset became unemployed over the course of the study. By the second time point, participants had either remained in employment, been unemployed from 1 to 4 years, or had experienced some unemployment but become reemployed. Compared with those who had remained in employment, unemployed men and women experienced significant patterns of change in their mean levels of agreeableness, conscientiousness, and openness, whereas reemployed individuals experienced limited change. The results indicate that unemployment has wider psychological implications than previously thought. In addition, the results are consistent with the view that personality changes as a function of contextual and environmental factors.

Lancet Commission

Mental health disorders are on the rise in every country in the world and could cost the global economy up to $16 trillion between 2010 and 2030 if a collective failure to respond is not addressed.

水野雅文

さまざまな研究結果から、生涯5人に1人が何らかの精神疾患にかかることがわかっています。つまり特別な病気ではなく、だれもがかかりうる身近な病気と言っていい。
精神疾患は若い世代で発症しやすいことも、あまり知られていません。海外の研究では精神疾患を持つ人の半数は10代半ばまでに発症しており、全体の約75%が20代半ばまでに発症しています。つまり精神疾患の多くが、学校教育を受けている年齢で発症しているということです。

仕事ナビ

精神疾患は、脳の働きの変化、つまり神経間の情報伝達がうまくいかない状態になることによって起こりますが、その原因によって、外因性・心因性・内因性と、大きく3つに分類できます。
外因性精神疾患(精神障害)
外傷や疾患、薬物の影響などはっきりした理由で脳神経の働きが阻害され、精神症状がみられるものです。原因としては、脳挫傷感染症などが挙げられます。
心因性精神疾患(精神障害)
心理的ストレスが原因で症状が出てくるものです。ストレス反応(急性ストレス障害心的外傷後ストレス障害(PTSD))や適応障害などの神経症があります。
内因性精神疾患(精神障害)
原因がはっきりしないのに精神症状が見られるものです。代表的なものとしては統合失調症、気分障害(うつ病双極性障害)が挙げられ、この内因性精神疾患だけを指して精神疾患や精神障害と定義する場合もあります。
現在までの研究成果では、統合失調症はドーパミンが、うつ病ではセロトニンやノルアドレナリンといったそれぞれの脳内神経物質の分泌量が症状に影響しているのではないかなどと言われています。

橘玲

外見は疑いなくパーソナリティに影響を与えている。ある研究によると、顔立ちのよい子どもはそうでない子どもに比べて好意的な扱いを受け、人気も高く、実際に頭もいい。

Erin R.Hahn, Meghan Gillogly, Bailey E.Bradford

  • Children are not reliably accurate in identifying the origins of common foods.
  • Forty-one percent of children claimed that bacon came from a plant.
  • Children do not judge animals to be appropriate food sources.
  • Most 6- and 7-year-olds classified chicken, cows, and pigs as not OK to eat.
  • Children’s food concepts may help to normalize environmentally-responsible diets.

松岡正剛

『カムイ伝』は支配と被支配、差別と被差別のあいだを抉るために、そこに百姓一揆が隆起していくプロセスと、忍者が任務を遂行することによって抜け忍として自身の立場を喪失していくプロセスとを、二重にも三重にも多重にも組み回して掘りこんでいった物語なのであるが、そのどの一点にも全体の矛盾が噴き出るように仕組んだ物語でもあったのである。
白土はその数多くの一点を束ねる最大の一点に、徳川幕府最大のスキャンダルをもってきた。それならこれは一点が崩れれば全体が崩壊しかねないという物語構造なのである。
しかし社会の総体というものは、たとえどのような政変や戦争がおころうと、そのまま変節をくりかえして生きながらえるようになっている。

金大偉

私はこの制作を通じて、自分の内面に向かって、あるいは魂へ向かって旅をするような感覚を体験した。何か重いものを背負っているように感じると同時に、進む方向には仄かな光があるかのように見える。すべての生き物が共生できるように、人々は夢と希望を持って、他者への祈りや祝福をしなければならない。これは純粋な初心に還ることでもある。希望はまだ精神の火のように灯されており、それが消えない限り、人々は共生の循環のなかに居続けることができるであろう。

松岡正剛

まことに解説しにくい「絶対矛盾的自己同一」とは、わかりやすくは個物も一般者も、主観も客観も、精神も物質も、ヨーロッパ的に考えられてきた大半の対立的で対比的な現象や概念や感想は、いったん「一」と「多」を入れ替えつつ、その直後に「無」に肯定されることによって、その矛盾したはたらきを失うことなく自己同一されるという意味である。
ここでは絶対・矛盾・自己・同一という用語にとらわれないほうがいい。西田も「これは一息に読むんです」と解説している。つまり、これは相依相入であって、禅の「喝」であり、「持っているのならあげよう、持っていないのなら奪うぞ」なのである。盤珪(ばんけい)の「このまま」から「そのまま」へなのである。しかし、そこに、よしんば矛盾や葛藤があろうとも、それも「そのまま」、そのかわり私と汝も一切が「このまま」なのである。
このような「絶対矛盾的自己同一」を瞬時においておこしたとき、そこに西田は「平常底」があらわれると見た。そして、そのようになること、そのようにすることを「逆対応」と名付けた。
すでに親鸞は「悪人こそが往生する」と言った。これは親鸞における「逆対応」である。その論理を超える論理には「絶対矛盾的自己同一」がある。日本仏教は早くからそれを「自然法爾(じねんほうに)」とも言ってきた。鈴木大拙はそれを「即非の論理」とも言った。
なににつけ、そこには「一抹の無」というものがまぶされているとよいのである。「一抹の無」の混入を「面目の変換」だとみなせばいいのだ。

西田幾多郎

多と一との絶対矛盾的自己同一として自己自身によって動き行く世界においては、主体と環境とが何処までも相対立し、それは自己矛盾的に自己自身を形成し行くと考えられる世界である、即ち生命の世界であるのである。しかし主体が環境を形成し環境が主体を形成するといっても、それは形相が質料を形成するという如きことではない。個物は何処までも自己自身を限定するものでなければならない、働くものでなければならない。働くということは、何処までも他を否定し他を自己となそうとすることである、自己が世界となろうとすることである。然るにそれは逆に自己が自己自身を否定することである、自己が世界の一要素となることである。この世界を多の一として機械的と考えても、または一の多として合目的的と考えても、いやしくもそれが実在界と考えられるかぎり、かかる意味において矛盾的自己同一的でなければならない。

シャクシャイン

 
シャクシャインは蝦夷地全域のアイヌへ、不平等な交易を強いた松前藩への戦いを呼びかけ、1669年6月蜂起を起こした。シャクシャインに率いられたアイヌ軍は松前を目指し進軍、7月末には現在の山越郡長万部町のクンヌイまで攻め進んだ。クンヌイでの戦闘は8月上旬頃まで続いたが、シャクシャイン勢が和人側の妨害により渡島半島のアイヌと連携できなかったのに対し、松前藩は幕府や東北諸藩の支援を受け、アイヌ軍はクンヌイからの敗退を余儀なくされた。シャクシャインは10月23日に現在の新冠町にあたるピポクの松前藩陣営の「和睦の席」で謀殺され無念の最期を遂げた。

高野陽太郎

多くの文化論は、「日本人は集団主義的、アメリカ人は個人主義的」というように、本質的な対立として「文化差」を描き出しがちである。しかし、心理学における数々の実証的な研究は、人間の行動が状況によって大きく左右される(すなわち、人間は状況に適応的な行動をとる)ことを示している。比較文化研究の実証データを分析すると、通常、文化の影響は予想外に小さいことがわかる。人類の生物学的な共通性は非常に大きく、文化差は表層の差異にすぎないことが多いのである。
にもかかわらず、文化差は「白と黒」のような極端な違いとして描き出され、それはしばしば政治的に利用される。相手の集団を「異質」な存在として認識すると、敵対感情を煽り、敵対行動をとることが容易になるからである。アメリカで「日本人 = 集団主義」説がさかんに唱えられたのも、太平洋戦争と日米貿易摩擦の只中のことであった。
しかし、ステレオタイプ的な文化論の危険性は、日米間だけにとどまるものではない。グローバル化が進展する現代の世界では、異なる文化が接触する機会は飛躍的に増大している。それとともに、異なる文化(たとえば、欧米文化にとっての「イスラム」)を異質化する文化ステレオタイプの危険性も増大していると考えなければならない。文化ステレオタイプについて認識を深めることは、現代の世界にとって重要な課題であると思われる。

COURRiER Japon

日本では、衆院選が迫っているにもかかわらず、「環境問題は小さな争点でしかない」とハン記者は指摘する。
「中道左派の野党連合は、原子力を使わない再生可能エネルギーを推進」する一方、「自民党は、原子力を二酸化炭素排出削減のエネルギー源として将来も必須」と、まったく異なる政策を示している。だが、あまり話題になっていない。
野党のエネルギー政策は「必ずしも票につながるわけでもない」状態だ。
「日本では環境政策が昔から下位のテーマ」であり、「環境省にもあまり権威がなく」、環境大臣の山口壯も「環境政策に特に関心を持っていない」と、ハン記者は懸念を示す。

一方、9月26日に総選挙が実施されたドイツにおいては、独メディア「ドイチェ・ヴェレ」によると、「気候変動対策」が国民のもっとも重要な選挙の関心事項として挙げられた。選挙調査グループの調査によると、ドイツでは43%もの有権者が「環境政策を重視して投票する」と回答しており、各政党とも、環境政策を強調せざるを得ない状況にあった。その結果、ドイツの総選後、環境政策を推進する緑の党が第三党となり、現在連立政権入りに向けて正式な協議が進められている。

RYOKO

世界ではこの数年のうちに一気に環境に対するムーブメントが盛り上がりましたが、その多くは主に西洋発で起こっています。グレタさんの演説やヨーロッパの街中でのデモの様子も記憶に新しいですよね。
自然を思いのままにコントロールしてきた文化のもとでは、「人間の行動により気候変動が抑えられる」という理屈がすんなりなじみ、心から成果を信じて行動する人が表れます。刻み込まれた自然観がそうさせるのです。
日本にも声を上げる人たちは出てきましたが、多くの日本人はまだ心の奥の奥では、「頑張っても変わるはずがない」と思っているのではないでしょうか。一部のアクティビストたちの発信はどんどん先へ進んでいくけれど、世論はどこか置いていかれているような感じがあります。
これは意識の低さでも知識の欠如でもなく、根本的な「自然観」の違いを考えれば何も不思議なことではないと私は考えています。
少し古いデータですが、2015年に開催されたWorld Wide Views on Climate and Energy 世界市民会議「気候変動とエネルギー」の報告のなかに、世界と日本の気候変動対策に対する意識調査がありました。
その結果で、世界では66%の人が気候変動対策により「生活の質が高まる」と答えているのに対し、日本はたった17%しかおらず、逆に60%もの人が「生活の質が脅かされる」と答えています。
世界とは対象的に、日本人の多くは「気候変動対策をするには生活の質を落とし我慢しなければならない」と考えているようです。この結果からも、日本人がいかに改善した未来を諦め、目先の不利益を恐れてしまっているかが見て取れます。
いま地球で起きている気候変動やそれに伴う災害が、「私たち人間がしてきたことの結果」であることは日本人もみんな理解しています。だけど、一度変わってしまった自然を復元したり変化を止めたりできるのかと言われれば、本能で「無理」と思うのが私たちの文化。遺伝子レベルで刻み込まれた、ごくごくナチュラルな自然観であると考えてもよさそうです。
誰も大きな声では言えないけれど、私たちは本音では「ひとりひとりの行動で気候変動が抑えられる」とは信じきれていないのだと思います。

Matt Grant

For writers and readers alike, it’s sometimes hard to tell the difference between fiction and nonfiction. In general, fiction refers to plot, settings, and characters created from the imagination, while nonfiction refers to factual stories focused on actual events and people. However, the difference between these two genres is sometimes blurred, as the two often intersect.

abdora-nothing

「苦海浄土」の著者、石牟礼道子は、あなたの取材には嘘がありますよね、といういじわるなインタビューにこたえて「だって(水俣の)患者さんの心の声が聞こえるんですもの」というようなことを答えている。
いまではこの「苦海浄土」をノンフィクションに分類する人はいない。これはれっきとしたフィクションであり、「小説」である。患者へのインタビューも実際には半数ほどしかおこなっていないのではないかという批評もあるし、彼女の書く水俣弁に過剰な演出があると指摘する人もいる。
しかし、ユージン・スミスの言葉を借りれば「ほんものの責任」が「苦海浄土」にはかんじられる。実際におこったことだからノンフィクションであらねばならぬといった偏狭な価値観から脱却するには、「客観性」や「ノンフィクション」としての拘束を脱ぎ捨てたあとにくる、責任の所在をひきうける覚悟が必要になるのだ。
ユージン・スミスはこうも言っている。「ジャーナリストにはふたつの責任がある。ひとつは被写体への責任、ふたつ目は読者への責任。そのふたつの責任をはたせば、おのずと雑誌への責任ははたされる」

ジュエリーアイス


十勝川河口付近で凍った厚い氷が
海に出て
透明度の高い氷の欠片となって
打ち上げられる

氷の大きさは
手のひらに乗るものから
持ち上げられないほど大きなものまで
さまざま

矢野康治

数十兆円もの大規模な経済対策が謳われ、一方では、財政収支黒字化の凍結が訴えられ、さらには消費税率の引き下げまでが提案されている。まるで国庫には、無尽蔵にお金があるかのような話ばかりが聞こえてきます。
今の日本の状況を喩えれば、タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなものです。氷山(債務)はすでに巨大なのに、この山をさらに大きくしながら航海を続けているのです。タイタニック号は衝突直前まで氷山の存在に気づきませんでしたが、日本は債務の山の存在にはずいぶん前から気づいています。ただ、霧に包まれているせいで、いつ目の前に現れるかがわからない。そのため衝突を回避しようとする緊張感が緩んでいるのです。

Forbes

  • 同じ意見の人が集まると、違う意見の人が見えなくなる
  • 人の話を聞いていると思っている人は、人の話を聞いていない
  • 能力について、多くの人が自分を過大評価している
  • すべてを知る人は、ひとりもいない

Jim Rogers

Jim Rogers: The guy at the Bank of Japan [Gov. Haruhiko Kuroda] goes to work every day and says he will print unlimited amounts of money—his words—so he can buy stocks and bonds and exchange-traded funds. Well, I own Japanese ETFs. He’s got more money than I do, and if he’s going to buy Japanese ETFs, I am, too. The Japanese market is down 30% from its all-time high, and the American market is near an all-time high, so I’d rather buy Japan. But Japan has a dismal future. The debt is staggering. The population has been declining for 10 years. You don’t have to be too bright to figure out that if you’re 10 years old in Japan, you have a dismal future. It has accelerated because of the virus and because they’re spending lots and lots of money. There may not be a Japan in 40 years. It’s tragic, and I love, love Japan.
Barron’s: But for now, at least, you’re investing in Japan.
Jim Rogers: I wouldn’t be surprised if the Japanese market—and this isn’t a prediction—went back to its all-time high during this period. We can have a wonderful time while the guy is printing and buying, printing and buying.

Byung-Chul Han

Sociopolitical events are no longer determined by the clash between ideologies or classes—the very idea has come to sound archaic. But for all that, the positivization of society does not abolish violence. Violence does not stem from the negativity of clash or conflict alone; it also derives from the positivity of consensus. Now, the totality of capital, which seems to be absorbing everything, represents consensual violence. Struggle no longer occurs between groups, ideologies, or classes, but between individuals; still, this fact is not as important for understanding the crisis of the achievement-subject as [Hans] Ehrenberg claims. What proves problematic is not individual competition per se, but rather its self-referentiality, which escalates into absolute competition. That is, the achievement-subject competes with itself; it succumbs to the destructive compulsion to outdo itself over and over, to jump over its own shadow. This self-constraint, which poses as freedom, has deadly results.

オセロ(Othello)

オセロという名前は(ゲームの発案者である長谷川五郎氏の父親で英文学者だった)長谷川四郎氏の発案で、シェイクスピアの戯曲「オセロ」がその由来です。黒人の将軍・オセロと白人の妻・デスデモーナを中心に敵味方がめまぐるしく寝返るというストーリーに、黒白の石がひっくり返りながら形勢が次々変わっていくゲーム性をなぞらえたのでした。緑の盤面は、戯曲「オセロ」の戦いの舞台、イギリスの緑の平原をイメージしてつくられたと言われます。

金森俊樹

問題はもっぱら執行面にある。申告納税を基本とする中で、納税意識の高い者だけが納税し、課税当局も「取れるところから取る」という安易な発想に走りがちという構図は、残念ながら昔も今も変わらない。
一例を挙げよう。各種国際機関に勤務し退職後受けている年金、国際機関に預けた資金から得ている運用益(一部国際機関にはそういう制度がある)は、日本の年金等と同様課税対象だが、筆者の知る限り、申告されていない場合が多いようだ。しかも国際機関の年金は、国内の年金等に比べ、はるかに有利で高額な場合が多い。課税上の扱いが不明朗だったこと、国際機関職員は現役時非課税扱いで、残念ながら、あまり納税意識のない人が多いためだろう。
課税上の扱いが不明朗だったのは、国際機関のOBには社会的に名の通った人も多く、課税当局が「遠慮」や「忖度」(?)をしたためという噂まである。ありえない話だが、こうした噂が流れていること自体、ゆゆしき問題だ。
国税庁も最近ようやくそのHPで課税対象である旨明記したが(No.1622 「国際機関に勤務していた人が受給する退職年金に関する課税関係」)、そもそもHPは問題意識のある人しか見ないのではないか。退職して日本に戻っても、年金は海外口座で受け取っているなどは確信犯の可能性がある。
課税対象だと聞いても、「税務署から指摘されない限りは知らない」「それでは居住地を海外に移し、逃げ切ろう」というような不届きな声ばかり聞こえてくる。非居住者になれば非課税だが、もちろん居住者であった期間の所得まで遡って非課税になるわけではない。さらに、「グロスアップ」と称して、課税された場合、その金額を追加で支給するという国際機関があるとも聞く。その場合、当然、追加支給された分も課税所得となる。
最も単純かつ完全な解決策は、国際機関に年金等の支給者リストを提出させることだが、某国際機関は守秘義務を楯に提出を拒んでいるという。徴税面の国際協調が叫ばれる中で時代錯誤の認識だと言わざるを得ない。そもそも守秘義務はこうした時のためにあるものではない。
「申告していない者がいるのに、なぜ自分だけが」という理屈は通用しないが、適正に納税している者の感情としては理解できる。課税当局は事ある毎に「国民の納税意識が高まることを期待している」と言う。その通りだが、残念ながら、現実はそうなっていない。「公平」原則を甘く見ていると、性善説に立つ申告納税制度は崩壊しかねない。

近藤祐

現代都市に生きる私たちの住空間は、悲しいほどに狭い。〈狭さ〉はただのデメリットでしかないように思える。けれど日本文化史には、鴨長明の『方丈記』、利休の茶室、池大雅・与謝蕪村の『十便十宜図』など、さまざまな〈狭さ〉の美学が存在する。また現代の赤ちょうちんなど、〈狭さ〉には社会通念や物質信仰を超えた「自由」が宿る。
都市空間において排他的・敵対的な〈広さ〉に囚われ、ますます自閉していく私たちに、〈狭さ〉はどのようなアンチテーゼとなるのか。前著『生きられる都市を求めて』に続き、現代都市空間にまといつく息苦しさを克服し、人間が「生きられる」場所の復権を提言する。

独裁者

スターリン、ヒトラー、ムッソリーニ
毛沢東、金日成、ポル・ポト
フセイン、アミン、ムガベ
20世紀の独裁者が殺した人たちの数は
悲劇という言葉では表すことができない
統計というしかない

独裁者ひとりが
何百万もの人たちを殺したわけではない
独裁者は
多くの人々を
いとも簡単に熱狂的な支持者に仕立て上げた

欲望と恐怖と猜疑心が
支持者を次々に協力者にしてゆき
協力者は気付かないうちに虐殺者になる
しばらくすると 虐殺者も虐殺され
最後には 独裁者も虐殺される
独裁者のゲームに関わって
生き残る人は少ない

独裁者が出てきた社会で
独裁者に関わらないでいるのは難しい
どんな社会でも
社会に関わらないのは難しい
21世紀の社会は狡猾だから
独裁者は顔も名前も出さない
私たちはいつの間にか
支持者になり協力者になっている
知らないで
もう誰かを虐殺しているかもしれない
そして 知らないで
明日 虐殺されるのかもしれない

Иосиф Сталин

Der Tod eines Menschen: das ist eine Katastrophe. Hunderttausend Tote: das ist eine Statistik!
  ↓
The death of one man: that is a catastrophe. A hundred thousand deaths: that is a statistic!
  ↓
One death is a tragedy, a million deaths a statistic.

豆かん

九段下の寿々木で
豆かんを食べる
どうやって煮たのか
豆は丁度よく柔らかい
ふっくらではない
ほくほくでもない
口のなかで崩れるわけでもない
うま味を感じるというわけではない
塩気を感じるわけでもない
皮がかたいという感じはしない
ただ ただ おいしい豆
その下の寒天は
ぷるんぷるんと爽やかで
口が喜んでいるのがわかる
蜜は上品で
甘さは控えめで
香りも控えめで
豆と寒天に優しさと甘さを加えている
浅草の梅むらのように
次から次へと人が来るわけでない
静けさのなかで食べる豆かんは
おいしい
その時間は
心地いい

中身のあるもの

みかけに弱い人たちは
単純なものが好きだから
流行りのものは
中身が少なければ少ないほど
広がる

みかけがキレイだと
中身もキレイに思えるから
みかけだけのものが
こころ貧しい人たちの
心を揺さぶる

君の前に
単純なものを広げ
みてくれのよくないものを広げる
君が笑う
僕はほっとする

時が過ぎてゆくのが好きだ
時を消費し
時を失う
時を無駄にし
時を忘れる

時に縛られないでいると
時が永遠に思える

時の行きたいように
行かせてあげる

佇んで
あたりを見回す
まだ 大丈夫だ

特別ではない

君に起きることは
誰かに起きたこと
なにも新しくない
君は特別ではない

僕に起きたことは
誰かに起きたこと
なにも新しくない
僕も特別ではない

だから何も考えないで
風を楽しみ
風に乗り
風と生きる

風は君にだけ
吹くわけではない
風は僕にだけ
吹くわけでもない

どんな悪いことをしても
もう誰かがしたことだし
どんなにいいことをしても
誰も気づきはしない

だから
受け入れて
赦して
忘れて

土が
いたいところに
いさせてあげる

木が
心地いいところに
いさせてあげる

水が
行きたいところに
行かせてあげる

心が
安らぐところに
いさせてあげる

水が
土の中から
しみ出してくる

水が
心の中を
めぐっている

君が
僕の中を
めぐっている

水が
流れたいところに
流させてあげる

水が
とどまりたいところに
とどまらせてあげる

水が
したいように
させてあげる

習近平

  • ブロックチェーンを技術のコアとする独自のイノベーションの重要な突破口とし、今後の発展の方向性を明確化するとともに、関連するコアとなる技術開発に注力することで、ブロックチェーンによる産業のイノベーションを加速的に推進すべき。
  • ブロックチェーン技術の応用はデジタル金融、IOT、スマート・プロダクション、サプライチェーンの管理、デジタル資産取引など多岐にわたる。
  • ブロックチェーンの標準化に関する研究を強化し、国際的な発言力とルールの制定への関与を強めるべき。

Tracey Anne Duncan

FOMO is over. FOGO and FONO are our new social fears
Here on day 5 million of the pandemic, some of us are getting a little antsy. Thanks to the internet, though, there are cute names for all the new kinds of anxiety that the pandemic has spawned. Judging by the number of memes they’ve inspired, FOGO (Fear of Going Out) and FONO (Fear of Normal), are pandemics in and of themselves. These acronyms may seem a bit playful to have any clinical validity, but many psychologists think that’s exactly why they can be a helpful way to understand our complicated emotional states.
**
Going back to normal is not as easy as it sounds when we were forced to quickly adapt to changes and get into a new routine.

Eric W. Sanderson

Water demands a place to go. That means making room for streams and wetlands, beaches and salt marshes. It means solving human-caused problems with nature-based solutions. These include removing urban impediments to let streams flow once again, a process known as daylighting; restoring wetlands and planting trees. It also means using the collective power of our community — expressed through tax dollars — to help people move to safer places.

Lara Bazelon

I used to believe that divorce is a terrible thing, particularly when children are involved. Growing up, I absorbed cultural tropes about absent fathers in efficiency apartments, mothers struggling to support themselves, and awful stepparents and unwanted stepsiblings. To this day, divorce is portrayed as precarious and grim. Parents whose marriages break apart are made to feel they have failed catastrophically. Divorce is shameful, traumatic and Bad For The Kids.
But I’ve learned that divorce can also be an act of radical self-love that leaves the whole family better off. My divorce nearly seven years ago freed me from a relationship that was crushing my spirit. It freed my children, then 5 and 3, from growing up in a profoundly unhealthy environment.

Robert Pagani

Amsterdam, Berlin, Tokyo, Naples, Sydney, Stavanger, Singapour, New York, Barcelone, Madrid, Palerme, Rome, Londres, Los Angeles, Kansas City, Rio, Manchester, Interlaken, Hong Kong, Recife, Buenos Aires, Glasgow, Vancouver, Toulouse, Oslo, Grenade, Budapest… partout, elle le suit partout. Elle attend sa sortie à la fin des concerts, le guette dans les halls d’hôtel, lui écrit, matin et soir. S’il se produisait sur la lune, elle irait sur la lune.
Est-ce normal ? Possible ? Une personne aussi pondérée, aussi discrète, aussi bien élevée qu’elle… Je pose la question, sans trouver de réponse. Les médecins non plus n’en trouvent pas.
Car enfin Fabio Biondi n’est ni une vedette de la chanson, ni un champion de tennis. Violoniste exceptionnel, grand musicologue, rénovateur de la musique baroque, peut-il, avec son petit ventre et son prestige, susciter mieux qu’une admiration respectueuse et lointaine ?
Dès lors, qui pourrait reprocher à un mari, si profond que soit son amour, d’avoir recours à des moyens extrêmes pour retrouver sa tranquillité d’esprit ? Un tribunal raisonnable l’acquitterait. Sûrement.

環境省

地球上には、様々な生態系が存在し、これらの生態系に支えられた多様な生物が存在しています。全世界の既知の総種数は約175万種で、このうち、哺乳類は約6,000種、鳥類は約9,000種、昆虫は約95万種、維管束植物は約27万種となっています。まだ知られていない生物も含めた地球上の総種数は大体500万~3,000万種の間という説が多いようです。

都市のアメニティ

都市で暮らす上で あると嬉しいのが
都市のアメニティだ
スーパー コンビニ ドラッグストア 医療施設 クリーニング店 交番 郵便局 ATM
 といった 生活利便施設
飲食店 カフェ 喫茶店 弁当屋 惣菜屋 パン屋 大型商業施設 娯楽施設 スポーツ施設
 といった 商業・レジャー施設
幼稚園 保育園 学校 音楽教室 語学教室 書道教室 書店 図書館 コンサートホール
 といった 教育・文化施設
そんなアメニティが
歩いて行けるところに どれだけ集積しているか
その量と質が
便利さの指標になる

**

この村は不便で
歩いて行けるところには なにもない
山は見えるけれど
だからって歩いて行けるわけではない

草の斜面を下って行けば
食堂はあるけれど
それをアメニティといえるかどうか
定かではない

村で暮らしていると
どれだけ運転すれば
アメニティにたどり着くのかが
便利さの指標になる

あれっ ところで ATMって
どこにあるんだっけ

日建設計総合研究所

『Walkability Index』は、ある地点から徒歩で到達できる範囲に、生活利便施設*商業・レジャー施設**教育・学び施設*** といった生活をする上で近くにあって嬉しい「都市のアメニティ」がどれだけ集積しているかを100点満点で評価する指標です。本指標は、株式会社ゼンリン提供の各種データ及び都市に関するオープンデータを用いて算出しています。

* スーパー、コンビニ、ドラッグストア、医療施設、公園など
** 飲食店、カフェ、パン、大型商業施設、娯楽施設、スポーツ施設など
*** 習い事教室、書店、文化施設、子育て施設など

ダークマター

ダークマターやダークエネルギーを観測した人はいない
あるかどうかもわからない
それなのに ダークマターもダークエネルギーも
いつの間にか あることになっている

天文学とか物理学とかで収入を得ている人たちが
考え出した仮説に基づいたものだから
荒唐無稽なのは仕方ない
 ダークマターは
 質量は持つけれど
 光学的に直接観測できない
 物質とはほとんど相互作用しない
仮説だから なんでもいえる

正体は分かっていないけれど
性質が推測されていて
 ダークマターは
 電荷を持たず
 重さを持ち
 安定している

仮説に基づいて
未発見の素粒子を探す人がいて
ニュートラリーノとか
アクシオンとか
未発見なのに
存在が期待されているという

科学は宗教とは違う
そう言いながら
いつの間にか
未発見のものの存在を信じるとか
あるかどうか わからないものを あると決めつけたりとか
仮説を否定すれば 仕事がなくなるとか
科学は宗教になってしまっている

宗教になった科学が
人を惑わすことはあっても
人のためになることはない
どんなに立派な研究施設を作っても
どんなにカネをつぎ込んでも
それが私たちのためになることはない

人というのは厄介なもので
ありもしないものを信じる
民主主義を信じ
共産主義を信じる

みんながなにかを信じている社会で
みんなと同じものを信じないと
ひどい目にあう
ダークマターもダークエネルギーも
あると信じたほうが いいのかもしれない
それが人の道なら 仕方ない
あっても なくても あると言う
それが科学というものならば
なくてもあると言う

Wikipedia

Dark matter is a hypothetical form of matter thought to account for approximately 85% of the matter in the universe. Its presence is implied in a variety of astrophysical observations, including gravitational effects that cannot be explained by accepted theories of gravity unless more matter is present than can be seen. For this reason, most experts think that dark matter is abundant in the universe and that it has had a strong influence on its structure and evolution. Dark matter is called dark because it does not appear to interact with the electromagnetic field, which means it does not absorb, reflect or emit electromagnetic radiation, and is therefore difficult to detect.

はじめのない 終わりもない

人は永遠を夢見る
永遠の愛
永遠の宇宙
はじめのない
終わりもない
永遠の愛
永遠の宇宙

でもすべてのものに
終わりがあるから
愛はいつか終わり
宇宙もいつか終わる
人が永遠を夢見ても
すべてはいつか終わる

はじめがあるものには
必ず終わりがあるのに
終わりがないと信じて
裏切られる
永遠を信じて
裏切られる

でも終わりがあるから
すべては いとおしい
終わりがあるから
美しい
永遠を信じて
君を見る

はじめのない
終わりもない
永遠の愛
永遠の宇宙

マーティ・フリードマン

最初は言葉の問題がありました。会話に関西弁が入るともうお手上げでした。でもツアー中は「わかるふりをしよう!」と決意して、演技に徹しました。今は関西弁も大抵はわかるようになりましたが、「言葉を理解しているふり」は上手になりましたね。それは大事なことだと思います。今でも、政治や経済、医学とかの専門用語が話題に出るとアウト。「なるほど」という顔で聞いています。

COP26


1. Secure global net zero by mid-century and keep 1.5 degrees within reach
Countries are being asked to come forward with ambitious 2030 emissions reductions targets that align with reaching net zero by the middle of the century.
2. Adapt to protect communities and natural habitats
The climate is already changing and it will continue to change even as we reduce emissions, with devastating effects.
3. Mobilise finance
To deliver on our first two goals, developed countries must make good on their promise to mobilise at least $100bn in climate finance per year by 2020.
International financial institutions must play their part and we need work towards unleashing the trillions in private and public sector finance required to secure global net zero.
4. Work together to deliver
We can only rise to the challenges of the climate crisis by working together.

戸谷友則

宇宙は138億年前に始まり、宇宙には光より速く伝わるものは存在しない。従って、我々が原理的に観測できる領域の大きさには限りがある。それは現在、我々を中心として約464億光年の半径を持つ球ということになる。この464億光年という限界距離を「観測可能な宇宙の果て」と呼ぶ。
あれ? 138億年前に始まったのだから、光の速度で到達するのに138億年かかる距離、つまり138億光年ではないのか? と思われたかもしれない。
だが、光が昔に通過した領域はその後の宇宙の膨張により引き伸ばされているので、光が通ってきた経路の長さを今の宇宙で測れば、約464億光年になるということなのだ。
「観測可能な宇宙の果て」とはつまり、光が届く範囲ということであるから、実際に宇宙そのものがそこで終わるわけではない。宇宙――すなわち時空とそれを満たす物質、はそこからさらに広がっているはずである。その空間的な広がりがどこまで続くのか、それこそがいわば真の宇宙の果て とも言える。これを「空間的な宇宙の果て」と呼ぶ。
「観測可能な宇宙の果て」は、「空間的な宇宙の果て」に比べれば極々わずかな世界に過ぎない。宇宙は「観測可能な宇宙の果て」よりもずっと大きな領域まで広がっているのだ。

Wikipedia


Timeline of the metric expansion of space, where space, including hypothetical non-observable portions of the universe, is represented at each time by the circular sections. On the left, the dramatic expansion occurs in the inflationary epoch; and at the center, the expansion accelerates (artist’s concept; not to scale).

ビルタ・グジョーンスドッティル, 渡辺真也

地球はアイスランドで生まれ、日本において消滅している。そして、両ネーションは地球の変容、構築、脱構築に伴うパワーとエネルギーを共有していると言える。火山地形と島国文化には、地政学の伝統上の類似点が見られ、両国ともアニミズムの影響を強く受けているのである。

 

 

 

 

 

Jack London

A large quantity of provisions had been gathered, and a food committee took charge of it, issuing rations daily to the various families and groups that arranged themselves into messes. A number of committees were appointed, and we developed a very efficient organization. I was on the committee of defence, though for the first day no prowlers came near. We could see them in the distance, however, and by the smoke of their fires knew that several camps of them were occupying the far edge of the campus. Drunkenness was rife, and often we heard them singing ribald songs or insanely shouting. While the world crashed to ruin about them and all the air was filled with the smoke of its burning, these low creatures gave rein to their bestiality and fought and drank and died. And after all, what did it matter? Everybody died anyway, the good and the bad, the efficients and the weaklings, those that loved to live and those that scorned to live. They passed. Everything passed.

Kazimierz Rajnerowicz

We live in a time of major technological changes.
The fear of artificial intelligence is perfectly legitimate. The acceptance of said technology by different demographic groups is also very thought-provoking. AI fears are most pronounced among the well-educated and women. Technology may once again prove to be a factor that deepens social divisions.
For now, the presentation of the new robot created by Tesla and Elon Musk was only a publicity stunt. It was a man in a costume. Almost no one fears revenge-seeking, Terminator-style AI robots invading their homes.
But—
For a substantial part of society, the AI revolution could mean changing jobs or their lifestyles. The expected disruptions to the job market, education, or transportation should be our major concerns. Before things get out of hand.

ICHI.PRO

自然の普遍的な法則の1つは、エネルギー消費の最小率の法則です。たとえば、ポイントAから放出される光は、ポイントBに到達するために、無限の数のルートの中で最もエネルギーを必要としないパスを選択します。これは、多くの場合、最速でもあります。
ポイントAとポイントBが空中にある場合、光はABラインに従います。これは、ABラインが、最小限のエネルギー消費で、ライトがポイントBにできるだけ早く到達する方法であるためです。点Aが空中にあり、点Bが水中にある場合、光はある点で屈折してAからBに移動します。これは、光が空中で速く進み、水中で遅くなるためです。そのため、光は可能な限り空中に留まりたいと考えています。
自然のこの最小のエネルギー消費法則は、しばしば物理学で遭遇します。私たちの美的知覚は、自然とその法則に由来します(他にどこにあるのでしょうか?!)。エネルギー消費が最小の法則は、美学にも適用されます。私たちはしばしばシンプルさに美しさを見出します。
文学、絵画、建築、数学では、どこにいても、不必要な混乱は楽しいものではありません。それは私たちを疲れさせるだけです。シンプルさは私たちの感覚にとって「楽しい」呪文であり、より効果的です。

湯川秀樹

たとえばプラトン、アリストテレス、あるいはもっと古くピタゴラスは、そこにあるものそのものに、自然物あるいは自然界のもう少し細かいものでもいいんでありましてとにかく、ものそのもの、あるいは現象というようなもの自身に、何かある完全なもの、単純なもの、美しいものを求めたわけでありまして、しかし近代の科学は、そういうことではなかなか発見できない。そこには非常に多様性がある。しかし、最高度の規則性がそこに表われているかどうかわからない。完全なものとはいえないかも知れない。円いものだけでなしにゆがんだものもある。直線運動だけではなしに曲った運動もあるだろう、楕円運動もあるだろう、もっと複雑な運動もあるだろう。しかし単純な一様性、単純性というものは、ものの間のいろいろな関係、そういうところに法則の単純性がある。あるいはその法則がどういう立場からみても同じ法則である、法則の形が変らぬ、そういうところに科学者の美意識を満足させる対象を見つけ出す、そういう方向へ進んでいったのだ、そういうふうに一口でいうことができると思います。
科学者の美意識(講演要旨)by 湯川秀樹(PDFファイル)

中村量空

ピュタゴラス以来、科学は単純性を志向し、単純化、モデル化によって基礎科学を形成する重要な諸法則が発見された。しかし生命体や生態系、環境や社会などの複雑系は単純系の集合ではなく、不確定なゆらぎを経て自己組織化し、変異しつつ発展するシステムである。物質科学で見出された単純な原理に基づいてこれを解明することができるか。

**

複雑系科学が対象とするのは、進化する生物のように、不確定なゆらぎを経て自己組織化し、変異しながら発展してゆくシステム(系)である。このシステムの複雑さは、物質系や機械論的なシステムとは異なり、部分的な相互作用とシステム全体の変異が相互に影響を及ぼしあうという連結構造に起因している。

立花隆

 人工システムは、自然のシステムと比べると、驚くほど単純である。単純であることをもってよしとする風潮が人間の間に見られるのは、人間の思考能力の限界の低さを示すものであって、別にそれが本質的によいからなのではない。もっとも、そう誤解している人が多いというのも不幸な事実である。
 ニューヨーク大停電はなぜ起こったか。配電のチャネルが単純すぎたからである。
 少ないチャネルで、単純なシステムを作ることにも、それなりの利益がある。効率をあげやすいことである。
 たとえば、人間の食物獲得のためのシステムを考えてみる。狩猟採集時代には、自然が配置した生物群集の中から、食べられるものを選びとるという手間をかけなければならなかった。それには驚くほどの労力が必要で、他のすべての動物たちのように生活時間のほとんどすべてを、食物獲得のために費やさねばならなかった。食物獲得のむずかしさが人間の繁殖を押え、狩猟採集時代の地球上の総人口は、500万人程度でしかなかったと推定されている。
 農耕と牧畜の発明は、特殊な場所を設定して人間に可食の生物群集をそこに集めて管理するという発想からきている。人間の可食性によって、作物と雑草、野獣と家畜とを区別し、その片方のみで構成される人為的な生物群集を作ったのが田畑であり、牧場である。
 農耕牧畜の開始によって、食物獲得に関しては驚くほど効率がよくなった。この二つの技術を人類がわが物とすることによって、総人口は500万から8600万にふくれあがったのである。そして、食物獲得のために費やしていた時間が少なくなったおかげで余暇が生まれ、余暇から文化と文明が生まれ、文化と文明はさらに効率よいシステムづくりをめざし……という“悪循環”が、効率至上主義の現代文明を生み出したといえる。

Sabine Hossenfelder

To find the way forward in the foundations of physics, we need results, not null-results. When testing new hypotheses takes decades of construction time and billions of dollars, we have to be careful what to invest in. Experiments have become too costly to rely on serendipitous discoveries. Beauty-based methods have historically not worked. They still don’t work. It’s time that physicists take note.

Nima Arkani-Hamed

The traditional formulation of quantum field theory—encoded in its very name—is built on the two pillars of locality and unitarity. The standard apparatus of Lagrangians and path integrals allows us to make these two fundamental principles manifest. This approach, however, requires the introduction of a large amount of unphysical redundancy in our description of physical processes. Even for the simplest case of scalar field theories, there is the freedom to perform field redefinitions. Starting with massless particles of spin 1 or higher, we are forced to introduce even larger, gauge redundancies.

Katie Mack, Dennis Pamlin and Stuart Armstrong

Five of the cosmos’s possible finales(宇宙の終わり、5つのシナリオ)
 Katie Mack

  • Big Crunch(ビッグクランチ): 急激な収縮を起こし潰れて終わる
  • Heat Death(熱的死): 膨張の末に、あらゆる活動が停止する
  • Big Rip(ビッグリップ): ファントムエネルギーによって急膨張しズタズタに引き裂かれる
  • Vacuum Decay(真空崩壊): 「真空の泡」に包まれて完全消滅する突然死
  • Bounce(バウンス): 「特異点」で跳ね返り、収縮と膨張を何度も繰り返す

12 Risks that threaten human civilisation(人類滅亡、12のシナリオ)
 Dennis Pamlin and Stuart Armstrong

  • Extreme Climate Change(極端な気候変化): 地球温暖化などが引き起こす飢餓・社会崩壊
  • Nuclear War(核戦争): 突発的に起こる核戦争
  • Ecological Catastrophe(生態系の崩壊): 環境汚染などによる生物種の絶滅
  • Global Pandemic(世界規模のパンデミック): 感染症の大流行
  • Global System Collapse(国際的なシステムの崩壊): 経済危機や貧富の差の拡大による混乱
  • Major Asteroid Impact(巨大隕石の衝突): 地球全体の寒冷化や生態系の破壊
  • Super-volcano(大規模な火山噴火): 塵による日光遮断と寒冷化
  • Synthetic Biology(合成生物学): 人工的な病原体の生成
  • Nanotechnology(ナノテクノロジー): 小型核兵器の開発への転用
  • Artificial Intelligence(人工知能): 制御不可能になった人工知能
  • Unknown Consequences(未知の可能性): 人類を不妊にする超汚染物質の出現、ブラックホールによる地球の消滅、人類を超える知的生物の出現、エイリアンの来訪、etc.
  • Future Bad Global Governance(問題の世界的影響): 問題の世界的拡散と悪化

International Centre for Earth Simulation (ICES)

Transform curious young minds into engaged environmenal citizens
The waves of change begin with a ripple. iCREST is an international effort to start those ripples, through hands-on, active learning programs that bring young people together to address complex problems in their communities. Working collaboratively with others, youth learn the value of their own expertise and come to understand the contributions they can make to a greater community effort to build socially and environmentally resilient communities that safeguard Earth’s increasing challenged life support system.

iCREST teaches young people four major skill sets:

  1. Literacy in sustainability and community resilience
  2. Modeling, simulation, data analysis, and data visualization
  3. Storytelling to effectively present problems and solutions
  4. Community advocacy to drive meaningful change

高瀬隼子

 注文する順番になって、郁也がコーヒーを二杯とオレンジジュースを頼んだ。
「オレンジジュース?」
 と口に出して聞きながら、もしかして、と頭をよぎる。多分わたしが腑に落ちた顔をしたんだろう。郁也は追いつめられたような顔をして、
「ミナシロさんが、妊娠していて」
 と言った。表情とは裏腹に、声は妙に淡々としていた。

ナショナル ジオグラフィック

誕生から137億年の宇宙はあと50億年ほどで終わりを迎えるという。
誕生から45億7000万年ほど経過した太陽も、約50億年後に寿命を迎えると考えられている。その頃には太陽は中心核の燃料を失い、外層のガスを放出し始める。膨張した太陽は赤色巨星と化し、最終的に惑星状星雲となって一生を終えるのだ。
このときに地球がどうなるのか不明だが、太陽の死後も地球上に生命が存在できると考える科学者はほとんどいない。

Katie Mack

Many other physicists get a little blasé about the vastness of the cosmos and forces too powerful to comprehend. You can reduce it all to mathematics, tweak some equations, and get on with your day. But the shock and vertigo of the recognition of the fragility of everything, and my own powerlessness in it, has left its mark on me. There’s something about taking the opportunity to wade into that cosmic perspective that is both terrifying and hopeful, like holding a newborn infant and feeling the delicate balance of the tenuousness of life and the potential for not-yet-imagined greatness. It is said that astronauts returning from space carry with them a changed perspective on the world, the “overview effect,” in which, having seen the Earth from above, they can fully perceive how fragile our little oasis is and how unified we ought to be as a species, as perhaps the only thinking beings in the cosmos.

Robert Frost

Some say the world will end in fire,
Some say in ice.
From what I’ve tasted of desire
I hold with those who favor fire.
But if it had to perish twice,
I think I know enough of hate
To say that for destruction ice
Is also great
And would suffice.

村田沙耶香

家族には話していないが、私は魔法少女だ。小学校に入った年に駅前のスーパーでピュートと出会った。ピュートはぬいぐるみ売り場の端っこで捨てられそうになっていたのを、私がお年玉で買ってあげた。家に連れて帰ると、ピュートは私に魔法少女になってほしいといい、変身道具を渡してくれた。ポハピピンポボピア星からやってきたピュートは、地球に危機が訪れていることを察知し、その星の魔法警察の任務をうけて地球にやってきたのだ。それ以来、私は魔法少女として地球を守っている。

Wikipedia

In mathematics and applied mathematics, perturbation theory comprises methods for finding an approximate solution to a problem, by starting from the exact solution of a related, simpler problem. A critical feature of the technique is a middle step that breaks the problem into “solvable” and “perturbative” parts. In perturbation theory, the solution is expressed as a power series in a small parameter ε. The first term is the known solution to the solvable problem. Successive terms in the series at higher powers of ε usually become smaller. An approximate ‘perturbation solution’ is obtained by truncating the series, usually by keeping only the first two terms, the solution to the known problem and the ‘first order’ perturbation correction.

福嶋健二

場の量子論における「真空」とは決して空っぽの状態ではない。クォークやグルーオンから見た空っぽの真空を摂動的真空ハドロンから見た空っぽの真空を QCD 真空と、慣例的に呼び分けている。ハドロンはすでにクォークとグルーオンの非摂動的な状態だから、QCD 真空はハドロンをハドロンのまま安定化するような機構を内在していなければならない。このような機構の帰結として、物質の質量の 98 % が自然と導かれるのである。ハドロンの安定性はカラー閉じ込め、質量の起源はカイラル対称性の自発的破れとそれぞれ密接に関係している。こうした非摂動的な QCD 真空構造の面白いところは、もしも QCD が正しく解けさえすれば勝手に出てくるはずのもの、だというところである。格子 QCD シミュレーションによる数値的な証拠により、QCD 物理の専門家の多くは、カラー閉じ込めとカイラル対称性の自発的破れについて、すでに本質的な部分は理解したと思っている。しかしそもそも「理解する」とは一体どういうことなのか? 数値的に計算できるようになればよいのか、それとも重要な自由度を抽出して簡単な描像を打ち出すべきなのか、それとも厳密な不等式で制限をかけていくことなのか。人によって「理解」の解釈が違っているからこそ、QCD 物理のアプローチは多岐にわたり、QCD 物理の専門家の間でさえ、ときに苛烈な舌戦を余儀なくされる。このような謂わば形而上学的な議論にも果敢に立ち向かうのが、QCD 物理の魅力だと言えはしないだろうか。

文远知行(WeRide)


In-house built HD maps covering thousands of kilometers in multiple cities, with centimeter-level accuracy, detailed 3D geometric structures, as well as rich semantic information including lane, traffic control information, etc.
Precise, real-time localization powered by multiple sensors including LiDAR, camera, GNSS and INS, enabling our AD vehicles to drive through tunnels of more than 1 kilometer long under challenging weather such as heavy rainfall.

渡邉優

グアンタナモ湾は、キューバ島の南東部、首都ハバナから約九二〇キロメートルに位置し、キューバ島と東隣のエスパニョラ島を隔てるウィンドワード海峡そして南のジャマイカを分かつコロンブス海峡を睨む、カリブ海海上交通上の要衝である。
コロンブスによる「発見」の後、グアンタナモを含むキューバ島全体がスペインの植民地となったが、十八世紀には英国が武力でグアンタナモを奪わんと試み、米西戦争開始直後の一八九八年六月にアメリカがグアンタナモに兵を進めた。これ以降、アメリカがカリブ海及びパナマ海峡に至るまでの海域に対する制海権を維持することが可能となった。

C. JoyBell C.

There are people who are generic. They make generic responses and they expect generic answers. They live inside a box and they think people who don’t fit into their box are weird. But I’ll tell you what, generic people are the weird people. They are like genetically-manipulated plants growing inside a laboratory, like indistinguishable faces, like droids. Like ignorance.