昔の家には
縁側とか濡れ縁とかいわれる場所があって
無駄なことばかり
思い出の中に浮かんでくる家は
匂いが留まらない
空気が通り抜ける
隙間だらけの家
でも
土が上がり込む家はとても暖かい
雨や風から守ってくれる家が
思い出の風景のなかにひっそりと建っている

今の家には
床面積1坪当たりの単価というものがあって
無駄なことはなにもない
散歩をして目に入ってくる家々は
経済性だけを考え
機能性を追い求め
効率性を突き詰めた家
そう
どの家も自然を遮断している
自然を感じることのない家が
電車やバスを乗り継いで行った先に建っている

不思議なことに
ビルディング インフォメーション モデリング で作られる家には
無駄がたくさん組み込まれている
人がいるのを感じる美しい家
家の中に調和があって
平和が家を包み込む
自然を運んでくる家が
君と僕を繋ぐ

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