南京錠とか南京虫の南京ってなのか? 南京玉すだれや南京結びなんて言葉もある。そもそも北京でも上海でもなく、何で南京なのか? それは外国から伝わったものだから。昔の日本人は、外国から日本に伝わったものに「南京」という言葉をつけることがあった。
「レファレンス協同データベース」にこんな説明がある。
外国から渡来したものに、古くは「から(唐・韓)」を冠することが一般的であったが、近世には「南京豆」、「南京虫」、「南京更紗」のように「南京」を冠することが多く、「南京錠」も同様に、外国から渡来した錠前、の意味で命名された。
この意味での南京を英語にすると、「foreign(外国の)」になる。近世は「日本の場合は,安土桃山,江戸時代をさし(デジタル大辞泉)」とある。この時代の感覚で南京錠を英語にしたら、「foreign lock」になるんだろう。ウィキペディアにこんな説明がある。
「南京虫」の「南京」とは、江戸時代には海外から伝わってきた小さいもの、珍しいものに付けられる名だった(他の用例として南京錠、南京豆などが挙げられる)。この昆虫は海外からの荷物に付着して伝わってきたと考えられている。
ちなみに、南京虫を英語で言うとBed bugになる。むかしの日本人は、外国から来たものに「南京」を付けていた。日本が閉ざされた島国であったことが、言葉からも分かる。
南京錠や南京虫の「南京」の意味とは?英語だとforeignになる。
ゆかしき世界
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