松原正樹

瞑想する 外出自粛、自宅待機の時間が長くなると、疲労やストレスが溜まってくる。そういった時は、感情をコントロールし、落ち着かせることが大切だと話す松原さんは、「瞑想や座禅、ヨガを取り組むこと」を勧める。
好きなことをやる 外出が制限され1人でいると、物事を悪い方向に考えがちになってしまう。そんな時は「感情で心を癒してくれるものに頼りましょう」と話す。好きな映画を観たり、音楽を聞いたり、おいしいものを食べたりすることを勧める。
ポジティブな展望で「New Normal(新しい常識)」を考える 今は世界の1つの転換期で、この前と後では別の世界になっている。コロナ収束後の世界で、生活や社会に何を残したいのかをポジティブに考えると良い。今は現実を受け止め、ポジティブな展望を持つことが大事だ。

One thought on “松原正樹

  1. shinichi Post author

    外出禁止のニューヨークでも心を整える 日本人禅僧が教えるシンプルな3つの方法

    新型コロナウイルスへの不安や、外出自粛によるストレス…どう対応すればいい?3月から外出禁止令が出ているニューヨークに住む日本人禅僧に、心を整えるアドバイスを聞いた。

    by Yuko Funazaki

    https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e952845c5b63e2705cb0d4d?utm_hp_ref=jp-homepage

    新型コロナウイルスの世界の感染者数が、190万人を越えた。(4月14日時点)アメリカの感染者数は58万人以上、死者も2万人を越え、共に世界最多となった。その中でも、感染拡大が特に深刻なニューヨーク州での死者は、1万人を越えた。

    ニューヨーク州では、3月20日にクオモ知事が事実上の「外出禁止令」を出し、人々は安全のため、外出を制限された生活を余儀なくされている。

    アメリカで20年以上暮らす松原正樹さんは今、ニューヨーク州・マンハッタンにある共同住宅に住んでいる。3月末に、上の階に住む医療従事者の感染が発覚。一部共有している設備もあるため、喘息持ちの松原さんは、毎日最大の注意を払い、緊張した日々を過ごしているという。

    松原さんは禅僧で、臨済宗妙心寺派佛母寺住職。名門ブラウン大学で宗教学部客員講師をしており(現在はオンライン授業となっている)、Google本社などで禅やマインドフルネスなどの講義も行っている。

    世界中の多くの人々が新型コロナウイルスに対する不安や外出禁止・自粛によるストレスと闘っている今、私たちが心の平安を保つためにできることはなんだろうか?

    「禅僧」と聞くと、どんな時でも平常心というイメージがあるが、新型コロナウイルスの危機下にある今、あまり眠れない日もあると松原さんは話す。「禅僧もみな人間です。問題は、感情をどうコントロールするか、それが一番重要だと思います。全て不安を閉じ込められるわけではありませんが、出てくる不安に順番に対応しています」

    『心配事がスッと消える禅の習慣』や『大丈夫! 雲の向こうは、いつも青空。 365日を「日々是好日」にする禅のこころ』を著書にもつ松原さんに、自身も実践しているという心を整える方法を聞いた。

    1. 瞑想する

    外出自粛、自宅待機の時間が長くなると、疲労やストレスが溜まってくる。そういった時は、感情をコントロールし、落ち着かせることが大切だと話す松原さんは、「瞑想や座禅、ヨガを取り組むこと」を勧める。

    でも、瞑想の経験がない人はどのように始めればいいだろうか?

    「ストレスの元は不安なので、気持ちを落ち着かせることに集中するのです。呼吸を整えて落ち着かせる。目を閉じて、肩の力を抜いて、息をゆっくり吸って、ゆっくり吐きます。深呼吸を続けていくような感じです」

    松原さんは朝晩の2回行っているというが、初心者は1日1回からでも取り組むと良いという。これなら自宅でもでき、オンラインで誰かと一緒に行うこともできる。

    2. 好きなことをやる

    外出が制限され1人でいると、物事を悪い方向に考えがちになってしまう。そんな時は「感情で心を癒してくれるものに頼りましょう」と話す。好きな映画を観たり、音楽を聞いたり、おいしいものを食べたりすることを勧める。

    また、人と物理的には会えなくても、電話やonlineで会話をするなど、気持ちにつながりを持つことも大事だという。

    松原さん自身、こういう時だからこそ、映画や音楽をかつてないほど楽しんでいるそうだ。

    3. ポジティブな展望で「New Normal(新しい常識)」を考える

    「今は世界の1つの転換期で、この前と後では別の世界になっていると思います」と話す松原さん。コロナ収束後の世界で、生活や社会に何を残したいのかをポジティブに考えると良いという。

    普段、松原さんはマインドフルネスなどで「今」に集中することを説いているが、今は現状を直視すぎると悲観的になってしまいがちだ。もちろん、今この状況下で自分ができること、楽しいことに集中することは大切だが、今は現実を受け止め、ポジティブな展望を持つことが大事だと話す。

    「例えば、このパンデミックによって『生きていればなんとかなる』といった気づきや、『普通に仕事をする』『家族や友人に会いに行く』といった、今まで「ノーマル」と思っていた普通の幸せを認識する機会になりました。今後は、この新しい価値観をさらに大切にすることができる社会になる、と考えることができますよね」

    また、誰もが何らかの影響を受けている今、「大丈夫?」「体調どう?」と、人々がお互いを気づかうようになってきており、そういった相手を思いやる行動の価値が、コロナ収束後には世界にさらに広がっていくだろう、と松原さんは話す。

    「そういったポジティブな将来を想像することによって、少し前向きになり、今を乗り越えていくことができると思います」と話す。

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