川上浩司

Pencil不便で良かったこと、ありません? ふと考えてみると、手間いらずで効率的に要求が満たせる「便利な道具」よりも、むしろ不便な道具を使うほうがうれしいことがあります。

  • オートマ <−−> ミッション
  • 電動鉛筆削り <−−> ナイフ
  • クレジットカード <−−> キャッシュ
  • エアコン <−−> 火鉢
  • 電気アンカ <−−> 湯たんぽ
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1 Response to 川上浩司

  1. shinichi says:

    川上浩司

    不便益システム研究所

    http://fuben-eki.jp/

    不便の益 (benefit of inconvenience)

    不便で良かったこと、ありませんか?
    便利とは,手間がかからず,頭を使わなくても良いことだとします. そうすると,不便で良かった事や,不便じゃなくちゃダメなことが,色々と見えてきます.

    【不便益】

    • 富士山の頂上に登るのは大変だろうと,富士山の頂上までエレベーターを作ったら,どうでしょう.よけいなお世話というより,山登りの本来の意味がなくなります.
    • ヒットを打てるように練習するのは大変だろうと,だれでも必ずヒットの打てるバットを作ったら,どうでしょう.これも同じですね.
    • 私が子供の頃,遠足のおやつは300円以内でした.もし,自由に好きなだけおやつを持ってきても良かったとしたら,どうでしょう?遠足前日に半日をつぶしてスーパーをうろつき,自分ならではの組み合わせを考え抜いたのは,今思えば楽しい思いでです.
    • 就職氷河期に,就活超勝ち組の学生がいました.コツを聞いたところ,新聞を取るのを止めたのだそうです.勝手に配達+口座引落しという便利方式を止めて,毎朝コンビニに行ってキャッシュで新聞を買う.これがコツだとのこと.

    不便で良かったことを私たちは「不便益」 と呼びます(ちなみに右上の写真,不便なナイフだからこそ鉛筆をドリル状に削れたりします).

    【不便益デザイン】

    • 「人工物に囲まれた生活の弊害」に警鐘を鳴らすトレンドでも,
    • 「昔の生活に戻れ」と主張する市民運動でも,
    • 単なるノスタルジー でもなく,

    不便益を活用するシステムデザインの指針を研究しています。

    【不便益デザインのお手本】

    便利の押しつけが,人から生活する事や成長する事を奪ってはいけない.

    • 日常なにげないバリアをあえて作り込んで身体能力を衰えさせないという考え方(バリアアリー)と,それを実践しているデイサービス
    • 安全を担保するのは道路側ではない.車線も標識も信号も取っ払って,安全の担保は人に委ねる道(シェアードスペース)
    • 電動サポートや自動衝突回避などの便利機能をつけるのとは逆向きに,「自分の足で,漕げ」という車いす(Cogy)

    お手本になるデザインが,世界中で提案され始めています.

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