蓮子「冬子さんが可哀想だと思わないんですか?」
伝助「わしの言うとおりしちょったら、間違いないき」
蓮子「あなたは卑怯者です。私に隠れて縁談を進めるとは」
伝助「おなごんくせに学問やらせんでよか。学のあるおなごは、わしは好かん」
蓮子「じゃあ、なぜ私と結婚などしたんですか?」
伝助「そら、ほれたとたい。見合いで会うた時、いわゆる、ひと目惚れっちゅうやつて」
蓮子「お聞きします。あなたは私のどこを好きになったんですか?」
伝助「お前の華族っちゅう身分と、そん顔たい」
蓮子「身分と顔? そんなの愛じゃないわ。あなたは何一つ私を理解しようとなさらないじゃありませんか」
伝助「黙らんか。お前の身分と顔以外、どこを愛せちいうとか」
花子とアン 第63回
原作: 村岡恵理
脚本: 中園ミホ
嘉納伝助: 吉田鋼太郎
嘉納蓮子: 仲間由紀恵
やまとなでしこ 第6話
桜子 「ご立派なお話ですけど、要するに逃げたのね ・・・ ボストンまで、あなた、何しに行ったの? 雪子さんって人に振られて、ショックで帰ってきちゃったのね ・・・ 最初に私に好意を持ったのだって、雪子さんという人に似てるからでしょう? 失礼な話よね。心が大事とか言っておいて、結局、顔だけでしか、女を選んでないんだから」
欧介 「あなたの顔以外どこを愛せって言うんですか。中身知れば知るほど最悪じゃないですか? ・・・ すいません、つい本当のことを ・・・」