フジモト

本が売れないという。世の中には本を読む事より面白い事があふれているようだ。またインターネットの普及で本の読者はほとんどタダでネット上で読書しているのかもしれない。ネットの世界も本の世界と同じように、ほとんどが文字の世界である。またそこでは、電話でやればいいことを文字でやりとりしている。文明の利器が逆転しているようだ。電話の方が遥かに優れたコミュニケーション手段だと私は思うがネットの世界ではそうでもない。ネット上では多くの人が文字を読んでいる。そして書き込んでいる。これはどういうことだろう。
多くの人が本を買わなくなったが文字を読まなくなった訳ではなさそうである。そしてネット上を読み漁ると同時に書き込んだりもしている、ブログとかホームページを作ってそこに自分の書いたものを見て欲しいと誘っていたりもする。それもものすごい数だ
もしかしたら本が売れないのは、今までの本の役割が終わりつつあるからだろうか。本はやがて多くの人に読んでもらうためのツールではなくなるのかもしれない。本は「読まれる」から、「所有し、残す」という概念にとってかわるのかもしれない。また一方では、本が売れないのに本を作りたいという人も増えている。この現象を今までのモノサシで計ろうとすると判断を誤るだろう。

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