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rainbow日本では、虹の色の数は一般的に七色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)と言われるが、アメリカやイギリスでは一般的に、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫の6色、ドイツでは赤、黄、緑、青、紫の5色と認識されている。多くの日本人が虹の色を7色と考えるのは、ニュートンの虹の研究に由来する学校教育によるものである
ニュートンは、赤黄緑青紫の5色と考えられていた虹の基本色に、柑橘類のオレンジの橙色と、植物染料インディゴの藍色を加えて7色とした。彼は虹の色と色の間は無限に変化していることを知っていたが、それにもかかわらず、虹を7色としたのは、当時、7が神聖な数と考えられていたからである。音楽のオクターブもドレミファソラシの7音からなる。ニュートンは美しい虹も7つの基本の色からできているとしたのである。
ニュートンが虹を7色と決めたからといって、イギリス社会一般で虹の色が7色だと統一されているわけではない。虹の色を何色とするかは、地域や民族・時代により大きく異なる。日本でも、古くは五色、沖縄地方では二色(赤、黒または赤、青)とされていた。なお現代でも、かつての沖縄のように明、暗の2色として捉える民族は多い。
虹の色が何色に見えるのかは、科学の問題ではなく、文化の問題である。何色に見えるかではなく、何色と見るかということである。

One thought on “ウィキペディア

  1. shinichi Post author

    虹の色数

    in 虹

    https://ja.wikipedia.org/wiki/虹

    インドネシア、フローレンス島地方では、虹の色は、赤地に黄・緑・青の縞模様(色の順番としては、赤・黄・赤・緑・赤・青・赤となる)とするが、この例のようにスペクトルとして光学的に定められた概念とは異なった順序で虹の色が認識されることも多い。

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