小島正憲

ミャンマーにどのようなイメージを持っているでしょうか。
アウンサンスーチー氏。民主化の進展。その結果の西側諸国との接近と、経済発展。
実際、欧米や日本を問わず、数多くの企業が進出し始めています。日本企業でも5月以降だけでワコール、丸紅と日本ハムの連合、東洋エンジニアリングなどの動向が報じられるなど、枚挙に暇ありません。
一方、ミャンマーでは仏教とイスラム教が深刻な対立状態にあることはご存知でしょうか。


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One thought on “小島正憲

  1. shinichi Post author

    仏教とイスラム教が対立するミャンマー

    民主化の思わぬ“副作用”

    by 小島 正憲

    http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130625/250207/?rt=nocnt

     例えば、今年の3月20日。ミャンマー中部マンダレーのメティラ地区で仏教徒とイスラム教徒の衝突があり、仏教の僧侶を含む11人が死亡、約20人が病院に搬送されました。イスラム系の寺院や学校なども破壊されました。テイン・セイン大統領は非常事態を宣言し、夜間の外出を禁止したほどです。それでも歯止めはかからず、衝突は4日間にわたり、24日夕までに40人が亡くなり、39人が重傷を負ったと報じられています。放火の被害も甚大で、難民は9600人に上ったとのことです。

     きっかけはささいなことでした。

     現地からの情報によると、イスラム系の商店主が仏教徒住民を殴ってケガをさせる事件が発端でした。

     3月19日、イスラム教徒が開いたゴールドショップに1組のカップルが金製のヘアクリップ(髪留め)を持ち込み、その査定をしてもらいました。その髪留めは買った時は14万チャット(1万4400円)でした。しかし、店員は本物か偽物か確認するためと言って店外に持ち出した挙句、キズが付いているとして5万チャット(5150円)しか払えないと言い出したそうです。

     カップルの男性と店員の口論は殴り合いになり、男性は頭部を負傷しました。騒ぎが広まって200人ほどが集まり、店舗や付近の商店を壊し始め、夕刻にはイスラム寺院に火を放ったとのことです。事件はfacebookなどであっという間に広がり、収拾を困難にしてしまいました。

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