久野靖

高校では「情報」という普通教科が2003年から新設され、すべての高校生がコンピューターに触れる機会を持っています。内容としては「情報A」「情報B」「情報C」の3種類から選択できるようになっています。
情報Aは表計算やプレゼンテーションなどのアプリケーションを使って、情報を収集・処理・発信するためのノウハウを扱います。情報Bはアルゴリズムやシミュレーションといった、処理の仕組みに踏み込み、同じく情報Cでは、コミュニケーションやセキュリティなど、情報化社会に参加する上で必要な知識を扱います。
情報A/情報B/情報Cから1科目以上が選択必修となっていますが、これらの科目を複数開講するのは学校側にとってかなりの負担となるため、1科目しか用意されていない高校が多数あります。課程上は許されていますが、生徒さんにとって選択の幅がないことは残念だと思います。

One thought on “久野靖

  1. shinichi Post author

    コンピューターを無条件に信じる怖さ─教科としての「情報」を考える(1)

    by 兼宗進

    2006年7月

    http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20060707/242775/

    今の高校生は全員が「情報」という授業を受けています。この教科は2003年に新設されたばかりのもので現場では手探りが続いています。情報教育とひとことで言っても前回まで取り上げてきた義務教育課程とは異なる意味合いがあるようです。

     高校の「情報」科目の教科書作成などにも携わっている鳥取県立鳥取工業高等学校の足利裕人氏、筑波大学大学院の久野靖教授を交え、本コラムの執筆者である兼宗進氏と座談会を開催しました。

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