桐景会

t02200165_0481036012687615258明日はいよいよ満月。今宵はその前日「待宵」です。
形も、放つ光りも、満月に劣らぬ美しさ。
ところで、本来この言葉は、人を待つ宵という意味だったそうです。
江戸時代の「俳諧歳時記栞草」の一節「翌の夜の 晴曇りはかりがたければ 先今宵月を 賞する也」によって、陰暦8月14日の宵、つまり中秋の名月の前日や、その日の月を指すようになったのだそうです。
そこには、未完成の悲しさに惹かれる思いも詠まれているそうです。
完全でない美を愛でる感性は茶の湯の侘び寂びだけではなく、日本人に根ざしているものではないでしょうか。

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