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jis-ascii日本語用の文字コードでは円記号が0x5Cに位置し、制御コードとして扱われる。それに対し、西ヨーロッパ言語用のISO-8859-1は0x5C(バックスラッシュ)とは異なる番地の0xA5に円記号が配置されており、円記号は制御コードとして扱われない。したがって、これらの文字コードで書かれた文書をUnicodeに変換し、いずれの円記号をもUnicodeの円記号 (U+00A5) にマッピングした場合、変換後の円記号はバックスラッシュ (U+005C) と同等の制御コードと見なすべき「日本版の円記号」なのか、文字の一種でしかない「ヨーロッパ版の円記号」なのか判別できなくなってしまうのである。また、Unicodeの円記号 (U+00A5) を制御コードと見なさないものとすれば、「制御コードとして使われている円記号はU+005C(バックスラッシュ)に」、「そうでないもの(通貨単位などを表すために使われているもの)はU+00A5(円記号)に」変換せねばならないが、この処理は困難である。
この問題に対する現実的解決のひとつが、マイクロソフト製のOS(英語版を除く)で実装されている変換法である。この変換法では、日本の円記号はUnicodeのバックスラッシュ (U+005C) に変換される。そして、日本語用のフォントではバックスラッシュ (U+005C) を円記号として表示してしまうのである。

One thought on “ウィキペディア

  1. shinichi Post author

    (sk)

    グローバル・スタンダードに合わせないと、後から払う代償はとても大きなものになる。

    日本のスタンダードをグローバル・スタンダードにしようなどという官僚の考えが、日本にどれだけのダメージを与えてきたのか、近いうちに検証してみるつもりだ。

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