日本になぜグーグルのような会社ができないのか――。
古くはマイクロソフト、最近ではグーグル、フェイスブックなど、アメリカではテクノロジーに強みを持つ企業が多数登場している。日本でも、LINEなどの世界的に影響を与える会社が登場しつつあるとはいえ、アメリカに比べれば圧倒的に数が少ない。
この理由として、日本人は新しいことにチャレンジしたがらない、ベンチャーキャピタルなどの投資環境が整っていない、前例主義や過去の実績を重視するのでベンチャー企業の製品やサービスを敬遠しがち、などがよく挙げられる。
だが、「日本ではエンジニアが評価されない」ことが、大きな阻害要因になっているのではないかと、ギノの片山良平CEOは指摘する。
従来のITは企業のコスト削減の手段の1つでしかなかったが、ここ数年、ITやウェブがビジネスの中核に組み込まれつつあるなかで、エンジニアの役割も変わりつつあるという。
日本のITエンジニアの地位はなぜ低いのか
グーグル、フェイスブックが日本で生まれないもう1つの理由
by 小野口 哲
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140203/259231/?rt=nocnt
片山さんは、日本のITエンジニアが軽視されている、地位が低いことを懸念されているそうですね。
片山:以前から、グーグルやフェイスブックのような会社が、何で日本から生まれてこないのかと、思っていたのです。
私も以前、プログラムを書いたり、プロジェクトマネジャーをやったりしていたのですが、その当時、システム構築プロジェクトがうまくいかずに炎上することが多かったのです。そんなとき、会社の上の人たちの方針は、「エンジニアは必要なときだけ調達をしてきて使えばいい」というものなのです。
“ただ作るだけ”の製造プロセスの人というふうにエンジニアは見られていたわけです。すごく軽視されている風潮があったんですよ。
じゃあ、うまくいかなかったり、遅れたりするプロジェクトに、急にエンジニアを追加投入するとどうなるかというと、うまく回らないで炎上するんです。もっと上流から見ないとうまくいかないというのは、自分自身がエンジニアだったので分かっていたんですけど、何度繰り返しても、学習せずに毎回炎上するわけです。
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ところが、日本の場合だと技術的に間違った判断がすごく多いように思うのです。勘所が分からない文系の上司が、そこで変な判断をしたり、人を投入すれば解決するだろうとエンジニアを追加投入したりとか、そういうことで余計プロジェクトが延びるわけです。追加投入した分、費用も余計に掛かってさらに赤字が膨らんでいく。
(sk)
コーディングができることと、エンジニアとは、違う。
コーダーの賃金は、開発途上国との競争のなかで、下がり続ける。
優秀なエンジニアなら、とっくに日本を出て、高給で働いているはず。
なんだかこの「片山さん」が「技術的に間違った判断」をする人に見えてくる。
日本のなかだけで頑張っていても、先は見えてこないのは明らかだ。