団塊の世代が生まれた直後の’50年には、日本には0~4歳の乳幼児が1120万人もいました。団塊ジュニアが生まれたばかりの’75年には、1000万人です。それが、2010年には530万人。生まれる子供の数は半分になってしまった。今の日本はまさしく「人口減少社会」だと言えますね。
例えばトキの雛の数が半分になったら、これは絶滅危惧種として保護しようという話になる。それなのに日本では、子供の数が半減しても、誰も自分たちが「絶滅するかもしれない」とは言わない。
子供が生まれなくなったのに伴って、15~64歳の生産年齢人口もどんどん減っています。今、日本には就業している人が2人に1人しかいないんです。正規でも非正規でも、パート、アルバイトでも、1週間に1時間でも働いておカネをもらっている人は、日本人の半分弱しかいない。高齢者が増えて、若い人が減っているからです。
週刊現代
声に出して言いにくい「日本の大問題」
第2回 藻谷浩介×湯浅誠
人口減少社会
日本人が「絶滅危惧種」になる日
地方が消滅し、都会は認知症の老人ばかり
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38439#