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本歌取とは、歌学における和歌の作成技法の1つで、有名な古歌の1句もしくは2句を自作に取り入れて作歌を行う方法。主に本歌を背景として用いることで奥行きを与えて表現効果の重層化を図る際に用いた。
      「三輪山を しかも隠すか 春霞 人に知られぬ 花や咲くらむ」  『古今和歌集』巻2 94番歌紀貫之
      「三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも かくさふべしや」  『万葉集』巻1 18番歌額田王
      (貫之は額田王の第1句・第2句をそのまま採用して第3句以後を自作としている。
こうした本歌取については様々な受け取り方があった。六条藤家の藤原清輔はこれを「盗古歌」ものとして批判的に評価した。これに対して御子左家の藤原俊成はこれを表現技法として評価している。

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