- ミュンヘンも東京同様、第二次世界大戦後、街の多くが壊滅状態にあった。ところが、いまのミュンヘンに行くと、東京と景色が全く違う。ドイツ人はミュンヘンをかつての古い町並みに戻そうとした。ゼロから再び古い町並みを再構築した。一方の東京は、過去を振り返らず、無計画に細胞が分裂するように、新しさを求めて自分勝手に成長し、今の混沌とした町並みができあがった。
- 日本のメーカーでは、組織のあり方が、デザインの阻害要因となるケースが、決して少なくありません。全然だめなデザインでも、ひと度、デザイン担当部長がゴーサインを出してしまうと、部下のデザイナーは「これは違うのではないか」と絶対に言えないわけです。つまり、「ノー」と言えない。
- ドイツのトップブランドでは、経営トップが圧倒的なカリスマ性とリーダーシップを持っており、トップの意思が社内に行き渡っています。だからデザインもぶれない。
- ドイツのオヤジたちは、昔の日本のように、父としての威厳をしっかり持っています。父の言うことに家族は敬意を払い、それを尊重している。
- ちょっと昔の日本の家には、土間があったでしょう。荷物を積んだ大八車を、外からそのまま土間に入れていた。かつての日本の暮らしが持っていた土間の美しい風情を、今の時代に置き換えて活かすことができるかもしれない。「EVを家に入れる」という発想には、そんな可能性が含まれているのです。
ミニバンに乗るの、やめませんか？
和田 智
interviewed by 川島 蓉子
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140905/270866/?P=1
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140905/270866/?P=2
…
(sk)
ドイツはすべてよくて日本はダメ。昔の日本は良くて今の日本はダメ。そういう感じの文章は多い。ただ違うだけ、良いとか悪いとかではない、ましてや正しいとか正しくないとかではないのだというふうには考えられないらしい。
どの国の会社にも組織にも派閥はあるし、言いたいことを言えば干されたり失職したりするしというあたり前の感覚がない。昔の写真を見ると、昔の日本の町並みはまるでゲットーのようなだが、そうは思えない。
日本にはこういう人がたくさんいる。