電通パブリックリレーションズ

一般に、PRの同義語として「広報」という言葉を使うことがあります。「広報」を文字どおり解釈すると、広く=社会に対して、報ずる=知らせる、という意味になります。言い換えると、企業や団体が社会に向けて“情報発信する”ことが「広報」であることになります。
これに対し、パブリック・リレーションズは、「戦略的コミュニケーションのプロセス」であり、終着点のある一方的な情報発信活動ではないということです。一方的な情報発信である「広報」に対し、双方向のコミュニケーションを「PR」と定義する人もいますが、ソーシャルメディアが普及した現代においては、「双方向」だけではすまされない時代になってきました。コミュニケーションが「マルチディメンショナル」となった今日においては、より複雑化した情報流通において、生活者の声に耳を傾け、必要に応じて計画の軌道修正も行い、スモールPDCAを行う必要があります。そして、組織が一方的にストーリーを伝えていくのではなく、生活者自らストーリーテラーとなって、情報伝達していく仕組みづくりも必要となってきているのです。

2 thoughts on “電通パブリックリレーションズ

  1. shinichi Post author

    (sk)

    第二次世界大戦の後、日本にやってきた進駐軍が、Public Relations (PR) のことを説明しようとした時、日本人でその意味を理解した人は皆無だったという。仕方がないので、Public Relations (PR) は、「弘報」「報道」「情報」「渉外」「秘書」などと訳されていた

    それから70年近く経って、パブリックリレーションズを社名に掲げるところが、こんなきれいごとを並べている。

    いつまでたっても、Public Relations (PR) と パブリック・リレーションズ とは別物のようだ。

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