三島由紀夫

「僕の思念、僕の思想、そんなものはありえないんだ。言葉によつて表現されたものは、もうすでに、厳密には僕のものぢやない。僕はその瞬間に、他人とその思想を共有してゐるんだからね」
「では、表現以前の君だけが君のものだといふわけだね」
「それが堕落した世間で云ふ例の個性といふやつだ。ここまで云へばわかるだらう。つまり個性といふものは決して存在しないんだ」

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