岡本尚也

課題解決の力は次の5つの段階に分けられると、私は考えている。
 ① 課題を知らない
 ② 課題を知っている
 ③ 解決に取り組んだ経験がある
 ④ 課題解決が可能になる
 ⑤ それが社会から認められる
専門外のことをすると、あまり日常で感じることのない無力感や、社会から見た己の小ささを感じることがあるが、それと向き合うことで、社会における自分の立場や役割を痛感することができる。
今や「グローバル」と名のつくもののオンパレードであるが、今、私の指針となる言葉は「グローバル」ではなく「ボーダレス」である。境界を取り払うことで「自由」が生まれ挑戦の幅を広げる。

2 thoughts on “岡本尚也

  1. shinichi Post author

    (sk)

    岡本尚也のように考えれば、情報の理解は次の5つの段階に分けられる。
     ① 情報について知らない
     ② 情報について知っている
     ③ 情報にアクセスする
     ④ 情報を理解する
     ⑤ 情報を発信する

    ① 情報について知らない
    そもそも「情報があることすら知らない」ということがある。というか、ほとんどの場合、知らない。学者は自分たちが認めた場所で発表された論文しか見ようとしないから、論文に書かれていないことについてはなにも知らない。専門家は自分の専門のことにしか興味がないから、専門外のことはなにも知らない。メディアに頼る人たちは、偏った情報しか得ることができず、与えられた情報以外のことはなにも知らない。誰も、なにも知らないという現実がある。

    ② 情報について知っている
    情報があるというのを知るのが、情報を理解することへの第一歩だ。どうしたら知ることができるかは、人それぞれ違う。できるだけ多くの言語を知り、好奇心を持ち、アンテナを広げ、その上で時間を費やしたとしても、知ることのできる情報には限りがある。自分はなにも知らないという認識こそが、情報があることを知るための基本になる。

    ③ 情報を得る
    情報があることは知っていても、それにアクセスできない場合がある。まずどこにその情報があるのかを知り、アクセス方法を知らなければ、情報にはたどり着けない。アクセスするための道具を揃えておかなければ、そして多少のおカネを使わなければ、情報は得られない。情報を得るのは、容易ではない。

    ④ 情報を理解する
    違った環境にある二つ以上のソースからの、内容や見方や見せ方が違う情報にアクセスし、それぞれのバックグラウンドを知ることで、情報を理解する。騙されたり、一面的な理解をしてしまったりというようなことを避け、情報を自分なりに理解し、自分の知識にする。

    ⑤ 情報を発信する
    理解した情報を、そして理解を、発信する。そして、発信したものが社会で共有されるよう、努力する。知識は、他人と共有されない限り、知識ではない。知恵、智慧とまではいかなくとも、得た情報や知識を他人と共有することは、生まれてきた私たちひとりひとりの義務のようなものなのではないだろうか。

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