和田秀樹

NHKにコメンテーターとして出演させるかどうかは、少なくとも精神医学の世界では素人のプロデューサーやディレクターだ。朝日新聞に寄稿することだって、岩波書店で本を書くことだって同様だ。
ある程度、勉強をしていたら、編集者にすごいと思われるようなことや、少なくとも編集者が知らなかったことくらいは言える。それ以上に怖いのは、「最近の学説では~~ということになっている」と言われても、編集者やディレクターはその真偽がわからない(その上に、私の見るところ、日本のマスコミはそれを調べようともしない)ということである。
しかし、多くの日本人は学術雑誌にどれだけ論文を書いているかとか、臨床の実績がどれだけあるかより、NHKに出ている、朝日に書いている、岩波から本を出しているほうが一流だと思ってしまう。

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