日本住宅総合センター

住まいと住まい方は、従来から、地域の気候に代表される「自然環境」と、これに順応して活動する人間が築いた「社会的環境」および住まいの利用主体である「家族」の構成や関係、の相互作用によって形成されてきました。
伝統的な住宅においては、第一の寒暖・湿度・雨・風・雪・地震・地形その他の「自然環境」は、例えば屋根の形やそこに用いられる材料、床の高さなどの住まいの形式に影響を与えてきました。第二の都市や農村といった「社会的環境」とその共同体の下で営まれる活動には、生業、教育、慣習、娯楽、宗教などの様々のものがあり、住まいの間取りや住まい方に対し特に影響を及ぼしてきました。第三の「家族」の形態や役割は、近代以前においては序列に基づく家族関係が重視され、住宅の間取りや住まい方に関して序列や格式・作法といったことが重視されていました。
現代において住まいと住まい方を考える際も、自然環境、社会的環境と家族(この二つは歴史的に著しく変容しましたが)は、従来と同様、その在り方を方向づける重要な条件であると考えられます。本稿では、この「自然環境」、「社会的環境」および「家族」が住まいとその暮らしを成り立たせている基盤となるもの、すなわち立脚点と位置づけます。

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